【VHT】バンガード・米国ヘルスケアセクタETFは、私のポートフォリオの組み入れ銘柄で、主にキャピタル狙いで保有しています。現在の株価は、177.82$で配当利回りは1.46%です。
私の平均購入額は、約168$で、今のところプラス(+5.8%)で推移しています。
それでは、VHTが良い銘柄なのかを見ていきましょう。
先進国では稀な人口増加国のアメリカは、実は高齢化も進んでいます。人口が増えるということは、年を取る人も増える。
ヘルスケアセクタは、今後も人が年齢を重ねるようにゆっくりと成長していくのは間違いありません。
チャートを見てみると2008年のリーマンショックの最安値、40$付近から株価は右肩上がりです。
現在は、約3.5倍になっています。あのリーマンショック時の下落割合が23%でしたのでディフェンシブなETFとして有名です。
VHTはバンガードのヘルスケアセクターETF
VHTはバンガード・米国ヘルスケア・セクターETFと言います。
VHTは MSCI USインベスタブル・マーケット・ヘルスケア25/50インデックスのパフォーマンスへの連動を目指しているETFで、 米国のヘルスケア・セクターの大型株、中型株、小型株に投資しています。
経費率は0.10%で、非常に低い信託報酬を維持しています。私は、ヘルスケアセクタは間違いないと考えていて、今後も地球規模で高齢化が進んでいくので、規模が縮小することは無いと考えています。
バンガード・米国ヘルスケア・セクターETFは、医薬品企業、ヘルスケア機器やヘルスケア用品を扱う企業の株式から構成されていています。では、パフォーマンス実績を見て行きましょう(以下の画像はバンガードのホームページより)。
VHTの設定は2004年1月26日です。リーマンショック前に設定されていているので、激動の金融危機を乗り越えた経験があることも一つの評価ポイントだと思います。
過去1年のパフォーマンスは9.43%、3年では6.02%、10年では13.43%です。リーターンは他のETFよりも高く、実はVHTは、隠れた高パフォーマンスETFです。
アメリカは、先進国では稀な人口増加国です。アメリカのような地球上最も豊かな国が人口増加国であることは、投資家にとって注目すべき事象だと考えています。
人口が増える限りアメリカの経済成長は続くでしょう。
世界的には、2040年~50年には人口100億人に達するとも言われています。そして、人は必ず年を取ります。今後のヘルスケアセクタの安定成長は容易に理解できます。
日本、アメリカ、中国を問わず、今後、先進国は高齢化社会を遠からず迎えます。高齢化と医療費は絶対相関の関係にあり、今後も、医療機器、福祉機器、医薬品の利用は増え続けると予想されます。
ジョンソンエンドジョンソンや、ファイザーなど米国を代表するメガファーマ、大手医療機器、医薬品企業は、ある意味で独占的経営で成り立っています。
高額な医療機器や、医薬品の開発は今や大きな資本無くしては不可能なレベルまで技術が進んいるのです。
「安全と健康は何に対しても優先する」という言葉があるように、命に対するコストはだれも削減ですることはできないでしょう。
近年、日本もそうですが、医療費の高騰によりジェネリック薬品などの医療費を抑える方向の運動も盛んになっています。
それでも私は、「人が生きたいと思う欲求」はすべてを超越してヘルスケア業界は成長を続けると考えています。
VHTの10年チャートと5年チャート
右肩上がりを続けています。ヘルスケアセクターの成長性を感じることができると思います。
VHTの10年チャート(月足)
VHTの5年チャート(週足)
VHTの取引価格はリーマンショック時から10年経過し、3.5倍程度まで成長しています。ヘルスケアセクターは、過去最も成長してきたETFです。
配当利回りは、1.46%と低利回りですが、キャピタルゲインの安定てきな成長は目を見張るものがあります。
VHTの構成銘柄数は378銘柄
構成銘柄は、378銘柄に及びます。手数料などを考えると個人ではほぼ購入不可能な銘柄数に、幅広く投資されています。
VHTは、生活必需品セクターのVDCが約100銘柄で構成しているのと比べると、4倍弱で構成されているのですが、にもかかわらず信託報酬が0.1%であることは評価に値します。
VHTの構成銘柄上位10銘柄と構成比率
ジョンソンエンドジョンソン、ユナイテッドヘルスグループ、ファイザーといった、超有名企業に投資されています。
米国株投資家に人気のジョンソンエンドジョンソンは、連続増配55年の配当王であり、多くの投資家が支持しています。
VHTの構成比率としては、医薬品企業とバイオテクノロジーで6割を占めます。
注目すべきところは、医薬品は勿論、医療機器や保険、ヘルスケア施設と、ヘルスケア全般に投資対象を拡げているところがです。
私は、ヘルスケア業界が成長するかぎりVHTも成長していくと考えています。
株価下落時には、人の普段の生活に必要なセクターは安心と言われていますが、それがヘルスケアセクターと生活必需品セクターです。
今後も、ディフェンシブでありながら安定成長を続けていくでしょう。
VHTの構成銘柄上位10銘柄の配当利回り
VHTの構成銘柄10銘柄の2018年9月14日の株価と税引き前利回り、連続増配年を示します。
ティッカー | 株価 | 税引き前 利回り |
連続 増配年 |
---|---|---|---|
JNJ | 139.49$ | 2.58% | 55年 |
UNH | 265.31$ | 1.36% | 8年 |
PFE | 42.96$ | 3.17% | 8年 |
MRK | 69.98$ | 2.74% | 6年 |
ABBV | 95.68$ | 4.01% | 45年 |
AMGN | 200.58$ | 2.63% | 7年 |
MDT | 97.01$ | 2.06% | 40年 |
ABT | 68.42$ | 1.64% | 45年 |
GILD | 73.38$ | 3.11% | 2年 |
BMY | 60.69$ | 2.64% | 8年 |
この上位10銘柄で、VHTの構成銘柄の42.1%を占めます。
因みに、上位25銘柄で構成銘柄の約70%を占めるので、378銘柄に分散投資されているけれでも、上位銘柄の株価変動に影響を受けます。
VHTの税引き前利回りは1.46%なので、上位10銘柄の税引き前利回りは、ABBVの4.01%を筆頭にVHTを上回ります。
中でも、JNJ、ABBV、MDT、ABTは連続増配年数が40年以上と、個別銘柄としても保有を検討できる優良銘柄です。
ETFは、多くの銘柄に少ない手数料で分散投資できることがメリットです。
VHTの場合、右肩上がりの成長を続けていて、10年利回りは13.43%です。では個別株を見るとどのようなチャートを描いているのでしょうか。
VHTの構成銘柄上位10銘柄の株価チャート
VHTの構成銘柄上位10銘柄の株価チャートです。個別銘柄では右肩上がりとはいかないチャートになっています。
ABBVは横軸が2012年~のチャートなので注意ください。
ヘルスケア関連の米国株は右肩上がりですが、中には途中大きく下がっている銘柄もあります。
まとめ
私はVHTを保有していますが、VHTを構成する個別銘柄の購入も配当狙いの我々には投資冥利があるのは事実です。
私がVHTを購入した理由は、ヘルスケアセクターは成長すると信じていますが、個別銘柄の選択は難しいと考えているからです。
ヘルスケアセクター株は大きく株価が変動することがあります。今は分散投資でリスク分散をする戦略を優先しています。
投資には、正解はありません。JNJ、ABBV、MDT、ABTは長期の連続増配銘柄です。
長期目線では、連続増配株に投資する戦略もありますし、今現在配当が高い銘柄に投資する戦略もあります。
私の場合は、できるだけ株価変動にマイルドに対応できるように投資枚柄を選ぶ傾向があります。
だからETFのVHTに投資しているわけですが、今後の投資戦略については私も日々勉強しています。
関連記事
ETFの記事です。
【VGT】も過去の運用成績が良いので紹介いたします。