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【PFF銘柄分析】iシェアーズ 米国優先株式ETFに投資すると毎月分配金がGETできて配当利回り5.94%

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【PFF】iシェアーズ米国優先株式ETFは、300銘柄の議決権の無い優先株式に分散投資したETFです。

 

【2019年2月18日追記】

PFFのベンチマークが2019年2月1日より変更になっています。値動きについては今後も注視が必要です。

日本名は、iシェアーズ米国優先株式&インカム証券ETF

  【名称変更】iShares U.S. Preferred Stock ETF → iShares Preferred and Income Securities ETF 【ベンチマーク変更】S&P U.S. Preferred Stock Index → ICE Exchange-Listed Preferred & Hybrid Securities Transition Index

追記ここまで

 

毎月配当が支払われ高配当であることと、平時は値動きが小さいことが特徴です

 

私のポートフォリオの組み入れ銘柄になっているのですが、私はPFFの値動きが小さいことに注目して投資しています。

 

本日は、時価総額が約1.8兆円ほどあり、流動性についても申し分ないETF、【PFF】iシェアーズ 米国優先株式ETFについて分析ていきたいと思います。

【PFF】iシェアーズ米国優先株式ETFの特徴

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出展:BLACKLOCKのホームページより(以下資料はすべて同ホームページより)

 

PFFはBLACK LOCK社が提供するETFです。その特徴を見ていきましょう。

 

純資産総額は、為替を110円とすると約1.8兆円で、投資している資産は、株式です。

 

発行済み口数は4憶3,515万口です。300銘柄に分散投資されています。

 

PFF保有銘柄の国別保有比率は米国がダントツ

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株式300銘柄の国別保有比率は米国の87.36%となっていて、ほとんどが米国株で構成されています。

 

次に保有している300銘柄の業種の内訳を示します。

PFF保有銘柄の業種内訳(金融銘柄で構成)

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PFF構成銘柄の業種上位10位を示しています。銀行、各種金融、不動産、保険業で構成銘柄の81.12%を占めています。

 

リーマンショックの時に株価は15.05US$まで下がっていますが、この銘柄構成だと下がるのは致し方なかったといったところでしょう。

 

でも、リーマンショックが100年に一度の金融危機と言われているのも事実です。

【PFF】iシェアーズ米国優先株式ETFの利回り

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 分配金利回りは5.94%で、税引き後は5.94%×0.9×0.7985≒4.27%です。外国源泉徴収税を確定申告で取り返すとすると手取り配当利回りは4.74%になります。高配当です。

 

米国株の配当にかかる税金は、「外国源泉徴収税10%」と「日本の税金20.315%(所得税15.315% 住民税5%)」ですが、「外国源泉徴収税10%」は確定申告すれば戻ってきます。

 

値動きを示すベータ値が低いのがPFFの特徴です。NYSEの米株であれば、ベータ値は0.3~6程度になります。

 

ベータ値というのは対象の指数に対してどれだけ値動きを示したかを表したものですが、PFFはベータ値が-0.1になっています。 

 

例えばベータ値が1であれば、指数が1動くと1動くということになります。

 

ベータ値が-0.1であれば、対象指数に対して1/10値動きし、逆相関の動きを示すとういことになります。

【PFF】iシェアーズ米国優先株式ETFのチャート分析

PFFの10年チャート(月足)

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出展:SBI証券

PFFの10年チャートに価格の転換点を示したものを示します。

 

2009年2月にリーマンショックから続いていた下落から上昇に転じましたが、2010年から2018年のPFFの価格は、40.81$~33.33$のバンド内で推移しています。

 

他のETFと比較すると、非常に狭いバンド幅です。この10年では、高値からマイナス22.44%になったことしかないということです。

 

価格が安定していることが良くわかります。

 

2010年にリーマンショックから復活してから発生した代表的な金融危機は次のものになります。

 

ギリシャショック中国のシャドーバンキング問題、市場予想に反したイギリスのEU離脱国民投票結果がブレグジットとなったときにも大きくは値下がりしていないという事実があります。

リーマンショック後の金融危機抜粋

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【PFF】iシェアーズ米国優先株式ETFの上手い利用法

私が【PFF】を保有しているのは、自分の資産の投資効率をあげるために保有しています。

 

今は、私の投資用資産の3割近くをPFFに投資しています。その理由を説明していきます。

 

投資の基本として、〇〇ショックが起こった時の値下がり時に株の購入ができなるようにキャシュを持っておく必要があります。

 

でも、現金で持っていてはお金は増えないという問題があります。儲けの機会損失をしてしまうのです。

 

ですから、私は自分の投資リスク許容度とにらめっこしながら、キャッシュ保有すべきところを、PFFに投資しています。

 

PFFは10年近く同じ水準の価格を維持しているので、その特性を上手く利用しているということです。

【PFF】を買って取らぬ狸の皮算用をしてみましょう 

株式投資をしていて、一番楽しいのが「取らぬ狸の皮算用」ではないでしょうか?

 

例えば、PFFを現在の株価37.48$で100万円分買ったとします。年間配当額は配当利回り5.94%なので税引き後、4.27%です。

 

毎月配当が支払われるので、12で割ると1カ月当たりの配当額が計算できます。

 

100万円×0.0594×0.9×0.7985÷12≒3,557円

 

分の配当が毎月US$で支払われます(実際は1月の配当が多くなります)。毎月3,557円の不労所得です。年間で4万2,687円の配当収入になります。

 

そして、米国源泉徴収税を確定申告で取り戻せば、年間約4万7,430円に手取配当が増加します。

 

PFFを1年間所有していれば、投資した100万円分のPFFが値下がりして、価値が95万2,570円に下がっても元が取れます。

 

2年目では90万5,140円まで下がってもOKです。この効果とPFFの値下がり許容価格を表にすると下記のようになります。

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PFFの過去10年間の最安価格は33.33円です。3年持てば32.68US$まで値下がり許容額が下がって元が取れていますので、保有を続けても安心感がでてきます。

 

因みにリーマンショック時の安値15.25US$に下がっても元が取れる保有年数は14年です。

 

上表は、確定申告をしない場合の配当額ですので申告すれば配当の10%が戻ってきます。

 

確定申告すれば1割早く元が取れるので、必ず確定申告してください。

 

因みに、私がPFFに投資したのは約5年前なので、29.48$までの値下がりに耐えられる状態です。

 

現在の株価は、37.48円なので目論見がうまくいっています。

 

為替についてもプラスの状態ですが、そもそも円転しないので為替は気になりません。

 

余っている資金を機会損失から救出するために活用したい場合は、PFFは良い投資先ではないかと思っています。

 

なおこの検討には証券取引会社の売買費用は含まれていませんが、取引手数料は上限20$なので全く気になりません。

【PFF】iシェアーズ米国優先株式ETFの構成銘柄詳細

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私が知っている日本の優先株は、【25935】伊藤園第一種優先株ぐらいですが、米国では、優先株式の取引が盛んです。

 

米国優先株式ETFであるPFFは、この集合体で300銘柄に分散投資されています。

 

十分に分散投資されることによって、個別企業の経営リスクに対する影響を小さくしています。

 

 投資先の300銘柄のうち、保有比率が高い上位10銘柄を示していますが、【C】CITYグループや、バフェット銘柄の【WFC】ウェルズファーゴなどの金融銘柄や、【CCI】クラウンキャッスルインターナショナルなどの不動産株を組入れているのが分かります。

  

PFFの特徴である価格変動が小さいということをメリットと見る投資法は有りだと考えていますが、米国株式に対してここ10年のトータルリターンとしては、残念ながら負けています。

 

米国株のトータルリターンは、年率5%~7%ぐらいと言われていますが、ここ10年の右肩上がりの市場動向が、今後も続くかは誰にもわかりませし、今後も続くかもしれません。

 

PFF銘柄は金融銘柄が多いのでディフェンシブ銘柄ではありませんが、ある程度リスクをとれる投資家には面白い銘柄だと思っています。

 

私の場合は、PFFの配当は、個別銘柄やVHTやVYMなどのキャピタルを狙えるETFに再投資していて、本業の収入に加えて、毎月の米国株購入のためのキャッシュ創出のエンジンとしています。

 

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