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【ED】米国公益電力企業コンソリデーテッド・エジソンは連続増配株で、3.9%の高配当利回りと株価、業績安定銘柄

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【ED】コンソリデーテッド・エジソンは米国の電力会社です。コンエジソンとして検索されることが多いので以下、文中はコンエジソンと記載します。

 

ところで、コンソリ―デーテッドを英語で書くとConsolidated。意味は、「【形】固めた、強化した、統合された、合併整理した」ということです。

 

統合したエジソンor合併整理したエイジソンという意味の社名です。日本語にするとおかしな社名です。

 

一般の日本人には、あまり馴染みはあまりない会社ですが、エジソンを知らない人はいませんね。

 

エジソンは言わずと知れた、蓄音機や白熱電球(フィラメント)を発明した大発明家。

 

当初はフィラメントに京都の竹を炭化させたものを使っていたそうで、エジソンの発明が、日本にかかわりがあることはうれしいです。

 

1880年代後半、弟子であった二コラ・テスラの交流と、エジソンの直流のどちらが優れているか戦ったという話ですが、エジソンさんは交流が危険なことを証明するために犬を殺したりしていたので、愛犬家の私としては、引いてしまいます...。

 

そんな史実があったようですが、現在は交流が一般的に使用されています。二コラ・テスラさんの勝利です(商業的にはウエスチングハウスが交流電力で勝利)。

 

交流が勝利した理由は、交流は直流と比較して、電気を流す銅線の太さを細くできるので、送電網を建設する際に経済的であったことが1つの理由として挙げられます。

 

この交流の勝利ですが、実は最も得をした人はニコラ・テスラではなく別にいたことを知っていますか?

 

それは「JPモルガン」です。モルガン家は、今も世界的な大富豪ですが、実は、JPモルガンは、エジソンと二コラ・テスラの両方に出資していたそうです。

 

どちらが勝ってもJPモルガンは、電気産業の既得権益で大儲けができる。資本家が富を独占する構造は、このころにもすでに出来上がっていたようです。我々サラリーマンが今後何を目指して生きるべきか考えさせられます。

 

では、【ED】コン・エジソンの銘柄分析を見て行きましょう。

【ED】コンソリデーテッド・エジソンの事業内容

【ED】コン・エジソンの顧客は、企業、個人合わせて約340万で、ニューヨーク州や、ペンシルベニア州、ニュージャージー州で電気・ガスを供給する公益事業会社です。

 

電気のあるのが当たり前な現代人からはちょっと想像できませんが、電気がまだなかった時代に起業され、アメリカに電力網を作った会社の一つです。その歴史は180年以上もあります。

 

歴史が長いのもあり、初めに人口が流入したニューヨーク州を本拠地としていて、人口密集地で電力事業をしている利点があります。

 

【ED】コンソリデーテッド・エジソンの基本情報

ティッカー:ED
本社:アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ニューヨーク
配当利回り:3.9%
1株配当:年間2.96ドル
配当性向:69.5%
連続増配年:44年
PER:19
PBR:1.7 

連続増配年44年です。配当利回りは3.9%です。さすが連続増配44年の企業だけあって、配当余力も十分です。

 

株価のパフォーマンスを期待するような銘柄ではありませが、原油安に伴ってここ数年の株価は上がっています。

【ED】コンソリデーテッド・エジソンの権利落ち日と配当支払日

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【ED】コンソリデーテッド・エジソンの過去の 配当落ち日は、上表2列目になります。配当落ち月は、2月,5月,8月,11月で、配当支払い月は3月,6月,9月,12月の年4回です。

【ED】コンソリデーテッド・エジソンのチャート

10年間の株価チャート(月足)

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【ED】コンソリデーテッド・エジソンは、2008年のリーマンショック後に株価が持ち直してから、株価は右肩上がりを継続してきました。これは原油安による、火力発電コストの減少によるものと考えられm佐生。2018年は株価は横ばいです。

5年間の株価チャート(週足)

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5年チャートを見ると2018年の年初の下げ時にRSIが30を下回っていて売られすぎ水準となっています。そこから株価は冴えない状態です。株価とRSIの関係を良く確認ください。

 

私は、株式を購入する際はRSIが30を下回るタイミングで購入することが理想的としています。これはできるだけ株価で大負けしないようにするための簡単なルールです。

 

長期投資ですと、あまり気にするのも変ですが、買った直後に株価が暴落するのは避けたいものです。だからRSI30以下で買うのを選好しています。

【ED】コンソリデーテッド・エジソンの一株利益と一株配当

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1株利益についても右肩上がりです。そして、1株配当についても順調に上昇しています。

【ED】コンソリデーテッド・エジソンの一株利益と純資産

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1株配当は漸増していて、増配率は高くはないですが、毎年しっかりと配当を出してくれています。このような増配率の折れ線グラフを見ると、考えて増配率をコントロールしていると見えます。企業側が意識していると推察されます。

【ED】コンソリデーテッド・エジソンの一株配当と配当性向

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注目は、配当性向が低いことです。まだまだ、増配を重ねていく余力があります。cc

【ED】コンソリデーテッド・エジソンのEPSとBPS

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1株当たり純資産も純増しています。1株当たりの利益も純増しているので、増加した資産で利益を生んでいると推測できます。

【ED】コンソリデーテッド・エジソンの売上と利益推移

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【ED】コンエジソンの営業利益率は他社と比べて突出して良いわけではありません。売上高は現状維持というより下がってきているように見えます。営業利益を見ているとほとんど横ばいです。実直な経営体制が伺えます。

 

【ED】コンソリデーテッド・エジソンのキャッシュフロー

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電力会社特有のキャッシュフローを示しています。投資キャッシュフローが大きく、ここ数年はフリーキャッシュフローがマイナスになっています。ただし、5年単位で見るとフリーキャッシュフローの5年合計がプラスになっています。健全です。

 

キャッシュフローの中で、一番重要なのが、フリーキャッシュフローがプラスなのかマイナスなのかです。フリーキャッシュフローがマイナスの場合、企業運営は、銀行から借金をして運営しなければなりません。自分の自由に使えるお金がないからです。

 

借金には利子があります。利子が有れば、利益が減ります。5年トータルでフリーキャッシュフローがプラスになっていればまずは健全と言えます。 

【ED】コンソリデーテッド・エジソンと【SO】の比較

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【ED】コンエジソンと、オレンジのグラフ【SO】サザンカンパニーの過去10年の株価比較です。株価は、コンエジソンの方が良かったことになります。【SO】の方が日本の長期投資家に人気があると私は思っていますが、株価を比較するとどちらが良い投資先だったのか理解できます。

【ED】コンソリデーテッド・エジソン まとめ

【ED】コンエジソンは、電気と言うものが発明された時に創業された歴史ある企業です。創業から180年後の現在も会社が存在しているということ自体が、そのビジネスモデルがいかに素晴らしいものかを表しているといっても過言ではありません。

 

ただ、アメリカは公益電力会社は沢山あり、今、【ED】コンエジソンが最も投資に適した米国電力会社であるかは別問題です。

 

投資方針自体も、沢山の考え方があり、今現在配当が高い【SO】のような企業を買うのか?増配を続けている【ED】のような会社の株を買って、配当とともに、株価の値上がりで利益を狙うのか?考え方の違いでいくらでも投資先を選ぶことが出来ます。

 

【ED】コンエジソンの顧客数は、340万で顧客数は他社とくらべて多くはありません。しかしながら、場所がニューヨーク州であるので地の利が良いところで事業をしているとは言えます。

 

以前におこったニューヨーク大停電も【ED】コンエジソンが引き起こしたというわけではありませんでした。米国は電気を作る会社と送電する会社は別です。発送電分離です。

 

送電網は、お金がかかるので、投資家もあまり投資してこなかったせいで、電力需要の成長に対して、設備が対応できなかったことが、そもそもの原因です。

 

このおことから【ED】がフリーキャッシュフローが捻出できているのは、投資を渋っているからと見なくては良さそうです。そもそもニューヨーク大停電後に、今後このようなことにならないように電気が安定供給されてるように法律策定されています。

 

私は、【ED】コンエジソンを購入するとしたら、他社の電力会社と注目して、フリーキャッシュフローが安定的であることが1つ注目するところです。

 

商売が電力なので、売り上げがガンガン伸びることは無いのですが、売り上げが伸びていない、減少傾向?ということが他の電力会社と比較してどうか?というのを考えて投資するか否かを決めたいと思います。

 

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②米国公益電力株9銘柄のチャート比較で分かったこと 

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