【AES】AESコーポレーションは、米国に本社を置く、公益電力企業です。他の米国電力企業と最も異なる点は、グローバル展開しているところです。
それも【NGG】ナショナル・グリッドのような、英国と米国の2カ国といったような規模ではなくて16カ国で発電、売電事業を営んでいます。それでは【AES】AESコーポレーションの詳細を見て行きましょう。
- 【AES】AESコーポレーションの事業内容
- 【AES】AESコーポレーションの株価基本情報
- 【AES】AESコーポレーションの権利落ち日と配当支払日
- 【AES】AESコーポレーションのチャート
- 【AES】AESコーポレーションの一株利益(EPS)
- 【AES】AESコーポレーションの1株配当と増配率
- 【AES】AESコーポレーションの純利益
- 【AES】AESコーポレーションと【SO】を比較
- 【AES】AESコーポレーション まとめ
【AES】AESコーポレーションの事業内容
(出典:AESのホームページより、http://aes.com/)
【AES】は世界4大陸、16カ国で発電と売電事業を展開するグローバル公益電力会社です。5市場向けに5つのビジネスユニットに分かれ戦略的な事業運営を行っています。それぞれの市場での営業利益の比率は次になります。
(出典:AESのホームページより、http://aes.com/)
- US:米国/26%
- Andes:アンデス(アルゼンチン、チリ、コロンビア)/24%
- Brazil:ブラジル/16%
- MCAC:中米(メキシコ、中米、カリブ諸国)/14%
- Eurasia:ユーラシア(ブルガリア、インド、ヨルダン、オランダ、フィリピン、UK、ベトナム)/20%
米国に本社がありながら、米国の利益が突出して大きいわけではなく、世界各地で平均的に稼いでいます。5市場で突出して営業利益が大きい市場があるわけではないことに注目です。
【AES】AESコーポレーションの株価基本情報
(出展:dividend.com)
ティッカー:AES
本社:アメリカ合衆国バージニア州アーリントン
配当利回り:3.27%
1株配当:年間0.55ドル
配当性向:45.1%
連続増配年:6年
Beta:1.42
連続増配年6年です。配当利回りは、3.27%。配当性向は、45.1%とまだまだ余裕があります。
【AES】AESコーポレーションの権利落ち日と配当支払日
【AES】AESコーポレーションの過去の 配当落ち日は、上表2列目になります。配当落ち月は、1月,4月,8月,10月で、配当支払い月は2月,5月,8月,11月(現地ベース)の年4回です。
【AES】AESコーポレーションのチャート
10年間の株価チャート(月足)
【AES】AESコーポレーションの株価は、過去10年はほとんど横ばいでしたが、2018年は他の銘柄が乱高下する中で右肩上がりでした。他の公益電力株と同じく原油安による火力発電コストの減少が寄与したためです。
5年間の株価チャート(週足)
【AES】AESコーポレーションの一株利益(EPS)
【AES】AESコーポレーションの調整後EPSです。2016年は下がりましたが、2017年は上がりました。
【AES】AESコーポレーションの1株配当と増配率
一株配当は漸増しています。2016年より後の増配率を見ると10%弱と比較的大きいです。
【AES】AESコーポレーションの純利益
2016年、2017年と大幅な赤字を計上しています。投資家レポートによると、2020年までに10%のフリーキャッシュフローとEPS成長を目指しているようです。大丈夫でしょうか。
【AES】AESコーポレーションと【SO】を比較
オレンジ色のラインが【SO】サザンエナジーの株価増減率ですが、過去10年の株価のパフォーマンスは、【SO】よりもAESコーポレーションの方が良いという見方が出来ます。
【AES】は、株価の高低幅が大きく、安定を望むなら【SO】の方が良いとも言えます。
【AES】AESコーポレーション まとめ
【AES】AESコーポレーションは、公益電力グローバル企業です。
US(アメリカ合衆国)
Andes(アルゼンチン、チリ、コロンビア)
Brazil(ブラジル)
MCAC(メキシコ、中米、カリブ諸国)
Eurasia(ブルガリア、インド、ヨルダン、オランダ、フィリピン、UK、ベトナム)
で事業を行っています。配当利回りは、3.3%ですが、最近お増配率は10%弱です。
最近では石炭火力発電から再生可能エネルギーへのシフトに積極的に取り組んでいます。
(出典:AESのホームページより)
2015年~2020年までに石炭火力発電の比率を41%から29%にする予定です。国際的にも、温室効果ガスCO2を排出する石炭火力に対する風当たりが強く、再生可能エネルギ―へのシフトが求められています。
この設備投資を上手くこなして、フリーキャッシュフローを創出できるような企業運営が今後の成長の鍵になりそうです。
AESを購入するか問われたら、私個人としては購入しません。買うなら他の電力銘柄にするでしょう。
GOOD LUCK!!
関連記事
◆米国公益電力株比較記事です。
①米国公益電力株9銘柄の株価、配当利回り、配当性向、時価総額を比較
◇米国公益電力株9銘柄の個別記事です(2019年2月6日終値で配当利回りが高い順)
【NEE】米国公益電力企業ネクステラ・エナジーの配当利回は2.5%と低めだけど、株価は右肩上がりでキャピタル狙いの銘柄 - ミタゾノの米国株投資
【DUK】米国公益電力企業デュークエナジーは配当利回り4.3%の株価安定の公益電力株|ミタゾノ - ミタゾノの米国株投資
【D】米国公益電力企業ドミニオン・エナジーは配当利回り5.31%、配当落ち日とチャートの確認して買う?買わない? - ミタゾノの米国株投資
米国電力株【SO】サザンカンパニーの株価は安定的で、5.37%の高配当利回りと連続増配17年で投資妙味あり|ミタゾノ - ミタゾノの米国株投資
【AEP】米国公益電力企業アメリカン・エレクトリック・パワーの配当利回りは3.5%の米国電力株、株価は右肩上がり【SO】と比較 - ミタゾノの米国株投資
配当利回り5.79%の【NGG】ナショナル・グリッドの気になる権利落ち日と増配・減配状況|ミタゾノ - ミタゾノの米国株投資
【ED】米国公益電力企業コンソリデーテッド・エジソンは連続増配株で、3.9%の高配当利回りと株価、業績安定銘柄|ミタゾノ - ミタゾノの米国株投資
【PPL】米国公益電力企業PPLコーポレーションは、配当利回り5.32%、連続増配7年の米国電力株!!【SO】と比較あり!! - ミタゾノの米国株投資
【AES】米国公益電力企業AESコーポレーションの配当権利落ち日は?株価は?配当利回は約3.3%の公益電力株は買いなのか? - ミタゾノの米国株投資