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【D】米国公益電力企業ドミニオン・エナジーは配当利回り5.31%、配当落ち日とチャートの確認して買う?買わない?

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総じて、米国の電力会社の株価は安定的で、配当利回りも良く、ポートフォリオに電力株を1つは入れたいと考える個人長期投資家も多いです。

 

多くの米国株個人投資家は、石油株の筆頭【XOM】エクソン・モービルをポートフォリオに入れているようです。それはなぜか?と考えますと、

 

石油株や、電力株のような公益株は、配当が高いし、「人がいる限り必用」な事業を行っている会社の株を長期に持つことは安心感があるからだと言えます。

 

米国の電力会社には他にも、【SO】サザン、【DUK】デュークエナジー【D】ドミニオンリソーシーズ【AEP】アメリカンエレクトリックパワー、【ED】コンソリデーテッドエジソンなどがあります。

 

今、私は、この電力会社の中で投資すべき会社はどこか?という視点で記事を書いています。どの会社が投資先としてNo.1なのかを決めるため、今日は、【D】ドミニオン・エナジーの銘柄分析をします。 

【D】ドミニオン・エナジーの事業内容

【D】ドミニオン・エナジーは、ノースカロライナ、オハイオ、ヴァージニアなど、約14州で電力供給事業と、他の電力会社と同様にガス事業を手掛ける公益事業銘柄です。

 

顧客は、企業や個人向けで500万を超えますが、【SO】や、【DUK】よりは少ないです。これは1つ覚えておきたいことですが、なぜなら、電力会社は安定している代わりに大きな成長は見込めないというのが特徴だからです。ですから、事業規模=顧客の数の大きさは重要になります。 

【D】ドミニオン・エナジーの基本情報

ティッカー:D
本社:アメリカ合衆国バージニア州 リッチモンド
配当利回り:5.31%
1株配当:年間3.67ドル
配当性向:88.9%
連続増配年:10年

PER:14.6
PBR:2.91

連続増配年10年です。配当利回りは、5.31%。配当性向についても、88.9%とまだ余裕があります。長期投資目線で考えると現在の5%越えの配当利回りは流涎の的となります。

【D】ドミニオン・エナジーの権利落ち日と配当支払日

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【D】ドミニオン・エナジーの過去の 配当落ち日は、上表2列目になります。配当落ち月は、3月,5月,8月,11月で、配当支払い月は3月,6月,9月,12月(現地ベース)の年4回です。

【D】ドミニオン・エナジーのチャート

10年間の株価チャート(月足)

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【D】ドミニオン・エナジーは、2008年のリーマンショック後に株価が持ち直してから、2015年当たりから、緩やかな上昇or横ばい傾向です。60$~85$の間を株価が推移しています。

 

ここ5年で60$を下回ったことが無いので、この付近が購入検討価格帯のようです。

5年間の株価チャート(週足)

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5年チャートを見ると2018年の下げ時にRSIが30を下回っていて売られすぎ水準となっています。その後、株価は上昇し、再び下落方向となっています。

【D】ドミニオン・エナジーの一株利益と一株配当

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【D】ドミニオン・エナジーの1株利益は基本的に右肩上がりで、一株配当も順調に成長していっています。OK!!

【D】ドミニオン・エナジーの1株配当と増配率

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増配率を見ると、7、8%台で毎年成長しており非常に優秀です。毎年漸増しています。ここまででは【D】ドミニオンに好印象を持ちます。

【D】ドミニオン・エナジーのEPSとBPS

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【D】ドミニオン・エナジーの売上と利益推移

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 残念!!売り上げは漸減しています。この間米国は好景気が続いているので、この間の売り上げ減は、まずは問題視すべきです。

 

しかしながら、売り上げ減少に対して営業利益率は上がっています。この売り上げ減少は不採算部門の統廃合を行ったことによるもののようです。よく見ると純利益も2017年は2,999USD Milで、売り上げが下がっているのにも関わらず利益率が上がっています。

 

実は、私の会社も、不採算部門を統廃合を行っており、利益率が上がってきています。会社の金回りが良くなったと実感しているので、この経営方針が肌で良いと思います。

売上と、利益はOKです。

【D】ドミニオン・エナジーのキャッシュフロー

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電力会社特有のキャッシュフローを示しています。投資キャッシュフローが大きく、ここの10年はフリーキャッシュフローがマイナスになっています。

 

一見大丈夫か?この会社と思うかもしれませんが、他の電力会社もこのようなキャッシュフローとなりがちです。電力会社は設備投資が大きくどうしても投資CFが大きくなります。

【D】ドミニオン・エナジーと【SO】を比較 

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オレンジ色のラインが【SO】サザンエナジーの株価増減率ですが、株価のパフォーマンスは、【SO】よりも悪いです。チャート形状を眺めると、【SO】の方が、株価の上下幅が小さく安定的に見えます。

過去10年を見ると、【SO】に投資した投資家の勝ちです。

【D】ドミニオン・エナジー まとめ

 過去10年の【D】ドミニオン・エナジーのトータルパフォーマンスは、【SO】サザンと比較すると悪いです。

 

経営の効率化による、総売上高の減少があり、その部分を株主は評価していないようです。【DUK】や、【SO】と比較しても、顧客規模が小さく(それでも500万USER)、わざわざ【D】に投資するのか一考が必要と個人的には思います。

 

過去10年、米国市場は堅調で、電力株よりもパフォーマンスが良い株が多数あり、そちらに資金が流れたという見方もできますが、過去10年のパフォーマンスは良くないというのは事実です。

 

関連記事 

◆米国公益電力株比較記事です。

①米国公益電力株9銘柄の株価、配当利回り、配当性向、時価総額を比較

②米国公益電力株9銘柄のチャート比較で分かったこと 

③米国公益電力株9銘柄の増配率とトータルリターン

 

◇米国公益電力株9銘柄の個別記事です(2019年2月6日終値で配当利回りが高い順)

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