このブログでは、僕が実践する米国株投資の実際のリーターン(配当収入)を毎月定期的に更新しています。
配当収入が積み上がりが投資の安定化、人生の安定につながることを言いたいがために僕の投資状況を皆さんにお伝えしてきたのですが、今日は投資の本質である投資リターンについて解説していきたいと思います。
投資家は、自身の資産を使って、投資した資産よりも多くのリターン、つまり「お金」を得ようとします。
この記事は、投資リターンは何で決まるか?という投資家にとって最も重要したい「投資リターンの仕組み」が理解できる記事になっています。
米国株投資のリターンを決める3要素
投資のリターンが何で決まるかというと、次の3要素で決まります。
「投資元本」、「年間利回り」、「投資期間」
投資概念としては、この3要素の掛け算が、「資産」となります。
【投資リターンの概念式】
(資産)=(投資元本)×(年間利回り)×(投資期間)
上式が、資産を構築するための概念になります。
結論から言うと、この式から、できるだけ「投資元本」と「年間利回り」を大きくして、「投資期間」を長くとった方が(資産)が大きくなるということが理解できると思います。
けれども、現実的には、「どの3要素を大きくして(資産)を大きくしていけばいいのか?」という疑問があります。
3要素すべて大きくできればよいですが、個人の状況により限界があるのも事実です。こういった視点から1要素ずつ掘り下げて見て行きます。
1.(投資元本)を大きくする
(投資元本)が小さければ、いくら(年間利回り)が大きく、(投資期間)が長くても大きな資産は構築できません。投資で大きく資産構築するには、ある程度まとまった投資元本が必要になります。
ほとんどの人の投資元本は、給与収入から創出されるはずでから、
(投資元本)=(給与の手取り収入)-(生活費)
となります。
この式から(投資元本)を大きくするためには、(給与の手取り収入)を大きくし、(生活費)を小さくするということが投資元本創出の条件になります。
普段の生活を見直し、収入アップのために学びを続けることが大切です。投資をするには、人生設計を見直す必要があるのです。
2.(年間利回り)を大きくする
ネット上では、株で1億円もうけたとかの記事がヒットしますが、これは、ごく一部の人で、投資ではなく投機をおこなっている人たちと考えてまず間違いないでしょう。
株を始めた当初は、株の知識が付けば年間利回りを大きくすることができると考えますが、一般的に難しいと思います。
年間利回りは、どこの市場、どようのな投資商品に投資するかで決定される要素が強く長期的運用の場合は、投資成績は平均的な値に落ち着きます。
大損しない代わりに、短期で1億もうけるような大勝ちもしない。若いころは特に大勝を狙いたくなりますが、投資の世界から退場しては全く意味が有りません。
投資対象によって期待リターンは、おおよそ次のようになると言われます。
期待平均利回り | |
---|---|
現金 | 0% |
日本の定期預金 | 0.01%程度 |
米国国債10年(過去30年平均) | 4%前後 |
米国株の長期平均リターン | 5~7% |
上表を見ての通り、年間利回りは、投資する市場によって期待利回りが変わります。アメリカの著名投資家のウォーレン・バフェット氏のように年率20%以上を何年も継続できるような天才以外は投資での平均利回りは上記の値に収束すれば大成功と言えます。
(年間利回り)を大きくし、それを何年も維持するのはほとんど不可能と考えておいた方が無難です。投資の勉強をして、企業の財務諸表を読めるようにして、優良株を買うといった作業は必要です。
ですが、(年間利回り)を10%とか20%と投資商品より大きくするという作業は徒労に終わると考えた方が無難です。
3.(投資期間)を長くする
(投資期間)を長くするには、2つしかありません。
①若い時に投資を始める
②投資する期間を延ばす
若い時に、株式投資での資産構築に気が付ければ、投資期間が長く持てるので、複利運用できる期間が長く持て、少ない資金でも資産が大きく膨らみやすいです。
でも知っていると知らないとは大違いで、年齢が上がった段階で投資を始める場合には投資期間が限られてきます。
サラリーマンの場合、65歳が定年で基本的には、ここで給与収入は無くなります。しかしながら、70、75歳と働く期間を長くすれば、投資元本の創出と配当の複利運用で資産構築期間を長くできるかもしれません。
けれども働く期間を長くして、投資期間を長くするというのは、投資の世界ではあまり効果的ではありません。
なぜなら、年齢が上がると投資商品はリスクの低い商品にせざる負えないからです。リスクが低い=リターンが低いというのが普通ですから。
できるだけ若い時から投資を始めるというはやはり大切だと思います。
プラス健康管理
(投資期間)を長くするにもう一つ重要なことがあります。それは健康であることです。若い時に投資で資産構築を開始しても、途中で病気になって働けなくなっては、投資元本の創出どころか、生活も危うい状況になりかねません。
1950年当時の日本の平均寿命は60歳前後でした。ですから1950年時の寿命では、長期投資で資産を構築すること自体が難しかったのです。
今は人生100年時代と言われています。米国株に長期投資で資産を構築することが可能となったわけですが、個人の健康管理をしっかりと行うことで、資産を構築しながら、経済的に自由な人生を目指していきたいものです。
例えば、僕は最近ジムの会員になりました。とりあえず契約期間は6か月で、会費は月1万円です。
これで僕の健康寿命が長くなり投資期間が、65歳から66歳に1年延びたとします。65歳時の投資資金が5,000万円となっていてそれを年率4%でさらに1年運用すれば、1年で200万円の収入になります。
今の僕が、半年で6万円のジム料金を支払えば、将来200-6万円=194万円の収入になればジム費用なんて安いものです。
こういった思考ができるようになるのが投資で資産を作っていくということの最大のメリットだと思いますし、これが富裕層の考え方であることは、僕がこれまで読んだビジネス本にも書いています。
投資で、普段の生活や、お金に対する思考をかえることで資産を構築していくってすごく大切です。
まとめ
まとめになりますが、米国株投資のリターンを決める3要素で資産は
【投資リターンの概念式】
(資産)=(投資元本)×(年間利回り)×(投資期間)
のように表せます。
(投資元本)は、仕事や、副業、節約で大きくすることは誰にでも可能です。
資産構築の1つの考え方として、投資するために働き方を見直して収入を上げる。無駄な支出を抑える。創出した投資元本を投資資金に回し、配当は複利運用するという正のお金の循環を目指すのが、資産構築の王道です。
(年間利回り)は、投資する商品や市場という環境によってある程度決まってしまうというのは前述のとうりです。
僕自身の投資スタイルは、根源的には、「永続するであろう企業に」投資することにしています。ETFも組み合わせていますが、基本的には生涯永続する企業に投資するということを続けていくことが大切です。
(投資期間)は、あなたの寿命です。高齢になっていくと、リスクの低い投資商品に変えていかなければいけませんが、健康寿命を長く継続することで、資産の一部を死ぬまで投資し続けることも可能です。
僕の考えでは、投資は、「自由で幸せな人生を楽しむ」ということが真の目的だと思います。資産を作るということは、仕事を真面目にしたり、健康に気を付けたり、お金を必要なことに使ったり、それぞれを正の循環で相互に作用させていくことだと思っています。
僕自身投資を始めてから、節約家になりましたし、収入が上がっても浪費せずに生活水準をあげずに、家族との時間を過ごすこを一番大切にするようになりました。
人生スパンで考えると、投資で幸せになれる確率は高いと思います。
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