【CAT】キャタピラー は、1925年創業のアメリカ合衆国イリノイ州ピオリアに本社を置く多国籍企業です。建設機械及び鉱山機械、ディーゼルエンジン、天然ガスエンジン、産業用ガスタービンエンジン分野における世界最大の製造会社です。
日本人が工事現場で見かけるショベルカーなどの建機は、KOMATSUやHITACHIが多いですが、実は、キャタピラー社が圧倒的な世界シェア30%のNo1のメーカーです。
少し話が脱線しますが、僕は、かなり前からCATについて記事を書きたいと考えていました。それはなぜか?
理由はCATの決算発表時期に注意していると分かるのですが、CATの決算の良し悪しで、米国株式市場全体が上下するほど影響が大きい企業だからです。
建設業界は、規模が大きいのでここが冷え込むと他の産業への影響が大きいことから景気の指標的扱いをされています。こういったことを少しでも知っていると投資が面白くなります。
では、【CAT】キャタピラーの銘柄分析をしていきます。この記事では、調査時点でのCATの株価、株価チャート、配当利回り、過去の配当落ち日、過去の配当支払日、過去の配当状況、増配率、配当性向、EPS、BPS、利益推移、キャッシュフローを確認することができます。
- 【CAT】キャタピラーはどんな事業をしている会社か?
- 【CAT】キャタピラーの基本情報
- 【CAT】キャタピラーの権利落ち日と配当支払日
- 【CAT】キャタピラーのチャート
- 【CAT】キャタピラーの一株利益と一株配当
- 【CAT】キャタピラーの一株利益と純資産
- 【CAT】キャタピラーの一株配当と配当性向
- 【CAT】キャタピラーのEPSとBPS
- 【CAT】キャタピラーの売上と利益推移
- 【CAT】キャタピラーのキャッシュフロー
- 【CAT】キャタピラー まとめ
【CAT】キャタピラーはどんな事業をしている会社か?
キャタピラーの販売製品は建機ですが、 300を超える機械からなる製品ラインナップを揃えています。
(出典:CATのホームページより)
世界シェア30%で、2位のKomatsuの18%と大きな差が有ります。3位以下はいずれもシェア10%以下なので、今後も生き残りをかけたM&Aがありと思われます。因みに、日本でよく見る日立建機は4位です。
創業は、農業機械からの始まりですが、世界大戦時には、ブルドーザで培ったキャタピラ技術が戦車に転用されたりしました。【CAT】の企業としての本格的な発展は、世界大戦後からで、1970年代には米国外の売り上げが、米国内の売り上げを上回りました。
現在では、ほとんど全ての国で事業展開していて、キャタピラージャパンを2012年に創業しています(三菱建機より全株取得)。
【CAT】キャタピラーの基本情報
ティッカー:CAT
本社:アメリカ合衆国イリノイ州ピオリア
配当利回り:2.50%
1株配当:年間3.44ドル
配当性向:29.6%
連続増配年:9年
連続増配年9年です。配当利回りは、2.50%。配当性向についても、29.6%と余裕があります。
【CAT】キャタピラーの権利落ち日と配当支払日
【CAT】キャタピラーの過去の 配当落ち日は、上表2列目になります。配当落ち月は、1月,4月,7月,10月で、配当支払い月は2月,5月,8月,11月の年4回です。
【CAT】キャタピラーのチャート
10年間の株価チャート(月足)
過去10年は中国の景気に業績が引っ張られてきました、2015年ごろチャイナショックが起こりましたが、株価も下落に転じ、2016年から上昇、2018年から景気減速がささやかれるようになると株価も下落傾向となっています。
先述しまいたが、CATの株価が世界経済の指標と見ることが出来、株を保有していなくても米国株投資家であれば株価をモニターすることにメリットがあります。
しかも、CATは超大型株でありながら、値動きが激しいという側面を持っています。買い時を間違えなければ、大きな利益を狙える株とも言えます。
5年間の株価チャート(週足)
5年チャートを見ると2018年から株価は下落傾向です。つまり世界経済も失速中ということでしょうか?僕個人的にはしばらくは様子見の株価動向です。
【CAT】キャタピラーの一株利益と一株配当
2015年のチャイナショックの影響で、2016年の一株利益EPSはマイナスです。ですが、配当はしっかり増配しています。
【CAT】キャタピラーの一株利益と純資産
DPS(一株当たり配当)は毎年漸増しています。2013年は減配しましたが、2014年は大きく配当を上げています。
【CAT】キャタピラーの一株配当と配当性向
配当性向です。2016年大きく上昇しています。チャイナショックにより一気に建設業界が冷え込みました。この時期、中国に積極的に進出していたKOMATSUも業績不振に苦しめられたことは記憶に新しいです。
【CAT】キャタピラーのEPSとBPS
2014年までは一株当たり純資産が順調に大きくなっていましたが、2015年からはやや減少傾向の横ばいとなっています。
現在の世界経済は横ばい傾向ということを改めて認識しました。
【CAT】キャタピラーの売上と利益推移
売上高を見ると、ジェットコースターです。売り上げの増減にともなって営業利益率も大きく上げ下げしています。
沢山売れないと、利益率が悪くなる事業構造になっていることが分かります。小ロットの発注だと生産効率が悪くなり、利益が出なくなるという構造のようです。
【CAT】キャタピラーのキャッシュフロー
2012年投資キャッシュフローが大きくなっています、このころ建機業界は好調でした。2013年営業キャッシュフローが大幅に伸びています。ですが、2014年中ごろから中国の不動産業界がおかしくなってきて、2015年のチャイナショックが発生して、売り上げが減少しました。
調べてみて分かったことですが、CATのキャッシュフローは、世界経済にかなり敏感に反応しているという印象を持ちました。
ここまで急激な売上の大幅減少が発生したにもかかわらず、フリーキャッシュフローがでるのは投資対象としては好感が持てます。
【CAT】キャタピラー まとめ
【CAT】キャタピラーは、世界シェア30%の建機業界No1のグローバル企業です事業は190ヵ国に展開しています。確か世界の国の数は、約196ヵ国ですから地球上のほとんど全ての国でで事業展開しているわけです。
2015年チャイナショックから回復傾向にありましがが、2018年からは株価は再び下降傾向です。米中貿易戦争も色濃くなってきたことから、世界的な経済の後退局面を不安視する声も多く、景気敏感大型株であるCATへの投資は熟慮が必要そうです。
僕としては、配当利回りが、2.5%と低いのと株価が安定しない業界であるので投資対象としては外していますが、逆張り投資家には大きな利益をもたらしそうな銘柄であると言えます。
投資タイミングには、細心の注意を払う必要がありそうです。
GOOD Luck!!
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