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【BSV ETF】米短期債券連動海外ETFは、金利変動に強くディフェンシブ債券ETF

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【BSV】バンガード・米国短期債券市場ETFは、米国短期債券市場へ分散投資された債権ETFです。債権ETFの最大の特徴は、値動きが非常に小さいこと。

できるだけ元本を減らしたくない人や、投資できる期間が短い比較的高齢の投資家向けのETFと言っていいでしょう。

経費率は、0.07%の低コストで、現在の配当利回りは2.08%となっています。それではBSVの詳細を見て行きましょう。 

BSV保有債券マップ

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(以下の画像はバンガードのホームページより)

BSVは短期債券に投資されていて投資適格社債と米国財務省証券に、投資されています。短期債券は長期債券に対して、金利変動リスクに対して強い耐性があり、私も年齢が高くなってくれば、リスクが小さいETFにシフトしていくつもりです。

投資商品は、

リスク大⇒リターン大
リスク小⇒リターン小

という特性がありますが、

米国株投資で、年齢によりポートフォリを変えていく作業は必須です。

理想的には、若い時にリスクを取って資産を増やし、年齢が高くなりリスクを取れなくなったら、若い時に増やした元本の大きさで、リスクは小だけれども、元本の大きさでリターンを得ていくというポートフォリをに変えていくべきです。

BSVは、このような考え方の投資先としては有効です。

 

それから、貯金口座にあるだけで眠っているお金の投資先としてもいいかもしれません。100万買えば税引後で約1.5万円の配当が貰えます。

BSVの概要 

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BSVは、ブルームバーグ・バークレイズ米国政府/クレジット浮動調整(1-5年)イン
デックスのパフォーマンスへの連動を目指し運用され、米国の短期投資適格債券市場全体への幅広く分散投資されていているのが特徴です。 

債権投資ですから、株式投資と比較して、信用力が高く、安定したインカムゲインを得ることを期待できます。

BSVの主なデータ

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BSVの配当は、毎月支払われるのが非常にうれしいところです。構成債券銘柄数は、2,528銘柄と分散投資という観点では十分すぎるほどです。

債権投資なので、償還期間が適宜きますので、売買回転率が49.5%と高くなります。それでも、BSVの信託報酬手数料は、0.07%の最安値水準ですから、ETF投資のメリットが分かります。

BSVは米国短期債券市場全体に分散投資されたETF

ブルームバーグ・バークレイズ米国政府/クレジット浮動調整(1-5年)インデックスは、残存期間が1~5年の米国債、政府機関債、投資適格(ムーディーズによる格付がBaa3以上)の社債および米国外の発行体による米ドル建て債券を含む指数です。

平均残存期間は1~5年です。 

【重要】平均残存期間って何?

平均残存期間は、保有している全ての債券の満期までの長さの平均のことを言います。通常年数で表示されます。

平均残存期間は、金利の変化がどのように金融商品(ここではBSV)に影響するかを知るための重要な情報です。

債券の価格は金利と反対方向に変化するので、金利が上昇すれば、債券の価格は下落し、金利が低下すれば、債券の価格は上昇します。 

一般に、残存期間の長い債券の方が、金利の変化の影響を強く受けます。したがって、平均残存期間が長い方が、金利の変化の影響を強く受けることになります。

つまり、平均残存期間が長い方が、金利リスクが高いということです。

ですから平均残存期間が短いBSVは金利リスクが低いということになります。

BSVのトータルリターン実績

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BSVの設定は2007年4月3日です。リーマンショック前に設定されていているので、激動の金融危機を乗り越えた経験があることも一つの評価ポイントだと思います。

設定来では2.59%、3年間では0.76%、1年間では-0.25%のトータルリターンとなっています。米国金利上昇と世界的な株高の影響で、トータルリターンは下がっています。 

BSVの5年チャート 

BSVの5年チャート(週足)

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BSVの取引価格は、横ばいで、値動きの幅が77$~81$と過去10年非常に狭いバンドで取引されています。大きな値下がりリスクが小さいのと引き換えに、キャピタルゲインは望めません。正直、株高の現在は魅力にかけますが、安全運用を主眼に考えるとこれ以上の投資先はないでしょう。

 

5年チャートの下側グラフはRSIを示します。現在は30付近になっています。この指標だけで言えば、「買い時が近い」と言えます。2018年の年初にRSIは30を大きく下回っているのには注意です。どこが買い時か注視する必要があります。

 

私はRSIを見て最終的に買うタイミングを決めています。一旦30を下回り、上がってきたところで購入するというスタンスです。

債権投資には、米国金利が有効な指標ですので、併せて確認するとさらに購入のタイミングが分かり易いです。

発行体別構成比率

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米国財務省/政府機関が最も比率が高い64.5%になっています。実質ほとんど政府系債券ということです。

BSVの構成銘柄数は2,528銘柄

 構成銘柄は、2,528銘柄に及びます。手数料などを考えると個人ではほぼ購入不可能な銘柄数に、幅広く分散投資されています。

信託報酬0.07%は、100万円分投資して、年間700円の手数料となります。

BSVの実行残存期間別構成比率

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BSVは1~5年の短期残存期間の債券を中心に構成されています。残存期間が5年未満のものだけで98.6%の保有率にないます。

格付け別の構成比率は、米国政府の債券が最も多く64.6%となっています。格付けで、Baa以上の債券しか保有していません。

格付けとは

Baaは中程度のリスクがある債権のことを言います。格付けとは格付け会社が決めた基準により、株や債券のランクを決めることによります。一般に投資の指標として用いられます。その指標の表し方はムーディーズの場合とその他格付け会社と異なっていて次のようになっています。

【ムーディーズの場合】

  • Aaa - 最高位
  • Aa
  • A - 投資適格程度
  • Baa - 中程度のリスク
  • Ba - 投機的要素あり
  • B - 投機的であり、信用リスクが高い

※Aa以下では上記に「1」「2」「3」が加わる。

 

【他社の場合】

  • AAA - 最高位
  • AA
  • A - 投資適格程度
  • BBB - 中程度のリスク
  • BB - 投機的要素あり
  • B - 信用力に問題あり

※AA以下では上記に「+」「-」が加わる(例:「A+」「BB-」など)。

【BSV】まとめ

【BSV】バンガード・米国短期債券市場ETFは、米国短期債券に分散投資されたETFです。

短期債券ですので、長期債券に比べて金利変動リスクい強く長期目線で考えると非常に投資リスクが小さい投資先です。

 

債券投資をするならば、投資信託などを含めれば、沢山の投資方法がりますし、米国債や日本国債を直接買うというのも良いと思います。

ですがBSVでの債券投資には、大きなメリットがあると考えています。

 

1.信託報酬が0.07%と格安である。
2.2,528銘柄に分散投資ができる。
3.ネットで売買が簡単にできる。

とういうことです。

 

確かに、今は株高なので、BSVの年間税引前利回り2.08%は見劣りします。ですが高齢となり、投資リスクの許容度が下がる年齢になれば投資対象としては非常に魅力的です。負けない投資に徹するという考え方も時には重要です。

 

「配当利回りが低いかわりに、安全性を買う」というのはアリです。

 

若いころリスクを取った投資をして運用資金を大きくし、年齢が高くなってきたら、安全安定な金融商品へ投資先を切り替えていくのが理想的な投資スタイルです。

 

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債券ETFは、基本的には、株式と逆相関の動きをする金融商品なので、ポートフォリに加える検討も必要だと考えています。

【BND】は米国の債券市場に投資されたETFです。

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【BLV】は米国の長期債券に投資されたETFです。

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【PFF】は、株価変動が小さく、毎月配当で債券ETFより配当利回り良いです。

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