この記事は2020年2月8日に更新しました。上のチャートが記事更新時のチャート。下が僕がBNDを購入した時のチャートです。
購入時は、債券が上昇傾向で、上がるかな?と予想して120万ほどNISA口座で購入しています。
運よく購入後債券価格は上昇し、BNDは購入時よりキャピタルゲインがプラス域で毎月配当を得ています。
購入時配当利回りは2.7%付近で、現在は、価格上昇により、2.57%となっています。この記事が購入検討の参考になれば幸いです。^^)
【BND】バンガード・米国トータル債券市場ETFは、米国の債券市場全体へ分散投資された債権ETFです。債権ETFの最大の特徴は、値動きが非常に小さいことです。
できるだけ元本を減らしたくない人や、投資できる期間が短い比較的高齢の投資家向けのETFと言っていいでしょう。
信託報酬0.05%の低コストで、現在の配当利回りは2.70%となっています。それではBNDの詳細を見て行きましょう。
- BNDの概要
- BNDの主なデータ
- BNDは米国債券市場全体に分散投資されたETF
- BNDのトータルリターン実績
- BNDの10年チャートと5年チャート
- 発行体別構成比率
- 【BND】まとめ
- BNDからの配当入金履歴
BNDの概要
(以下の画像はバンガードのホームページより)
BNDは、ブルームバーグ・バークレイズ米国総合浮動調整インデックスのパフォー
マンスへの連動を目指し運用され、米国の投資適格債券市場全体への幅広く分散投資されていているのが特徴です。
債権投資ですから、比較的信用力が高く、安定したインカムゲインを得ることを期待できます。
BNDの主なデータ
BNDの配当は、毎月支払われるのが非常にうれしいところです。構成債券銘柄数は、8,557銘柄と分散投資という観点では十分すぎるほどです。
債権投資なので、償還期間が適宜きますので、売買回転率が54.6%と高くなります。それでも、BNDの信託報酬手数料は、0.05%の最安値水準ですから、ETF投資のメリットが分かります。
BNDは米国債券市場全体に分散投資されたETF
ブルームバーグ・バークレイズ米国総合浮動調整インデックスは、米国における残存期間1年超の投資適格 課税対象債券市場(米国債、社債、米国以外の米ドル建て債券、モーゲージ債及びアセットバック証券など)のパフォーマンスを測定する指数です。
平均残存期間は5~10年です。
【重要】平均残存期間って何?
平均残存期間は、保有している全ての債券の満期までの長さの平均のことを言います。通常年数で表示されます。
平均残存期間は、金利の変化がどのように金融商品(ここではBND)に影響するかを知るための重要な情報です。
債券の価格は金利と反対方向に変化するので、金利が上昇すれば、債券の価格は下落し、金利が低下すれば、債券の価格は上昇します。
一般に、残存期間の長い債券の方が、金利の変化の影響を強く受けます。したがって、平均残存期間が長い方が、金利の変化の影響を強く受けることになります。
つまり、平均残存期間が長い方が、金利リスクが高いということです。
BNDのトータルリターン実績
BNDの設定は2007年6月30日です。リーマンショック前に設定されていているので、激動の金融危機を乗り越えた経験があることも一つの評価ポイントだと思います。
設定来では3.83%、3年間では1.68%、1年間では-0.54%のトータルリターンとなっています。世界的な株高の影響で、トータルリターンは下がっています。
BNDの10年チャートと5年チャート
BNDの10年チャート(月足)
僕が購入した時のチャートです。右端付近でBNDを購入しています。
この記事更新時のチャートです。
縦軸が異なるのでちょっと見難いですが、結構いい時に買っています。
BNDの5年チャート(週足)
僕が購入した時の5年チャートです。右端付近でBNDを購入しています。5年チャート
下記が現在のチャートです。やはりRSIは購入判断に最適な市況で30付近は購入検討の価値があることがわかります。これは投資家としては購入時チェックしておいた方がいい項目です。RSIは大切です。
過去もRSIが30付近で反発しています。2017年も反発してるでしょ!
BNDの取引価格は、横ばいで、大きな値下がりリスクが小さいのと引き換えに、キャピタルゲインは望めないと考えておいた方が無難です。
5年チャートの下が側グラフはRSIを示しますが、現在は30付近になっています。この指標だけで言えば、「買い時が近い」と言えますが、例えば3,000万円投資して年間得られる配当は、税引後で65万円ほどになります。
PFFでは、税引後120万円ほど狙えることを考えると、個人の投資期間と、リスク許容度、狙いたい配当収入をしっかり考えて投資すべきだと考えます。
私はRSIを見て最終的に買うタイミングを決めています。一旦30を下回り、上がってきたら反発すると考えています。債権投資の場合は、金利に関しても有効な指標ですので、併せて確認するとさらに購入のタイミングが分かり易いです。
発行体別構成比率
米国財務省/政府機関が最も比率が高い42.7%になっています。米国政府と信用格付けの高い発行体(公益、政府モーゲージ担保証券)といったところが主体です。実質ほとんど政府系債券ということです。
BNDの構成銘柄数は8,557銘柄
構成銘柄は、8,557銘柄に及びます。手数料などを考えると個人ではほぼ購入不可能な銘柄数に、幅広く分散投資されています。
信託報酬0.05%は、100万円分投資して、年間500円の手数料となります。
BNDの実行残存期間別構成比率
BNDは5~10年の残存期間の債券を中心に構成されています。残存期間が10年未満のものだけで83%の保有率にないます。
格付け別の構成比率は、米国政府の債券が最も多く64.6%となっています。格付けで、Baa以上の債券しか保有していません。
格付けとは
Baaは中程度のリスクがある債権のことを言います。格付けとは格付け会社が決めた基準により、株や債券のランクを決めることによります。一般に投資の指標として用いられます。その指標の表し方はムーディーズの場合とその他格付け会社と異なっていて次のようになっています。
【ムーディーズの場合】
- Aaa - 最高位
- Aa
- A - 投資適格程度
- Baa - 中程度のリスク
- Ba - 投機的要素あり
- B - 投機的であり、信用リスクが高い
※Aa以下では上記に「1」「2」「3」が加わる。
【他社の場合】
- AAA - 最高位
- AA
- A - 投資適格程度
- BBB - 中程度のリスク
- BB - 投機的要素あり
- B - 信用力に問題あり
※AA以下では上記に「+」「-」が加わる(例:「A+」「BB-」など)。
【BND】まとめ
【BND】バンガード・米国トータル債券市場ETFは、ほぼ米国系債券に投資されたETFです。信用の無い国の債券の利回りは高く設定されていますが、長期目線であれば、世界で最も信用がある国の米国に投資すべきです。
債券投資をするならば、投資信託などを含めれば、沢山の投資方法がりますし、米国債や日本国債を直接買うというのも良いと思います。
ですがBNDでの債券投資には、これまで述べてきたとおり、大きなメリットがあります。それは
1.信託報酬が0.05%と格安である。
2.8,577銘柄に分散投資ができる。
3.ネットで売買が簡単にできる。
とういうことです。
信託報酬が0.05%と格安であるのは大きなメリットです。そして個人では不可能な8,577銘柄への分散投資、債券の償還期限を待つことなく、ネットでクリック一つで売買を行うことができます。
確かに、今は株高なので、BNDの年間税引前利回り2.70%は見劣りします。ですが高齢となり、投資リスクの許容度が下がる年齢になれば投資対象としては非常に魅力的です。
「配当利回りが低いかわりに、安全性を買う」というのはアリです。
若いころリスクを取った投資をして運用資金を大きくし、年齢が高くなってきたら、安全安定な金融商品へ投資先を切り替えていくのが理想的な投資スタイルです。
BNDからの配当入金履歴
僕は、【BND】120万円分NISA口座で保有しています。
僕が使っている証券口座SBI証券に配当が入金された月を基準に僕の受取配当推移をまとめました。配当はドルでもらっています。
【BND】の購入を検討している方の、参考になれば幸いです。2019年の6月ぐらいまでに購入を進め、現在は120万円分をNISA口座で運用しています。
毎月2,500円弱の配当を受け取っています。
120万円を投資して、年間約3万円ほどの不労所得になっています。
【BND】は債券ETFなので値動きが緩やかで、キャピタルゲインはあまり望めませんが毎月定期的に配当の入金があります^^。
金額は小さいですが、銀行に貯金しておくより断然利率が良いのと安定した価格推移が気に入っています。
BNDは老後の資産作りにおススメの銘柄の一つです。
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