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【BLV ETF】米国長期債券に分散投資されたETFの評価|高配当4.09%でニコニコか?

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【BLV】バンガード・米国長期債券ETFは、米国の長期投資適格債券市場へ分散投資された債権ETFです。その名の通り、残存期間の長い債券で、ある程度リスクを取ってリターンを得たい人向けのETFです。

債券は、株式と比較して信用力が高く、できるだけ元本を減らしたくない人や、投資できる期間が短い比較的高齢の投資家向けのETFと言っていいでしょう。

経費率0.07%の低コストで、現在の配当利回りは4.09%となっています。それではBLVの詳細を見て行きましょう。

BLVの保有債券マップ

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(以下の画像はバンガードのホームページより) 

BLVの保有債券は、米国財務省証券エージェンシー債と投資適合社債の長期債券を中心に保有しています。 

BLVの概要 

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 BLVは、ブルームバーグ・バークレイズ米国政府/クレジット浮動調整(10年超)インデックスは、残存期間が10年超の、中型・大型の米国債、米国政府機関債、投資適格の社債、および投資適格の米国外の発行体による米ドル建て債券に幅広く分散投資されていているのが特徴です。 

 

債券は、残存期間が長いほどハイリスクですが、同時にハイリターンを得ることが期待できます。

 

設定日は、2007年4月3日で、配当は、毎月分配されます。ETF純資産は21.78億ドルです。日本円で、2,200億円以上の資産額です。 

BLVの主なデータ

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BLVの構成債券銘柄数は、2,105銘柄と分散投資という観点では十分です。

債権投資なので、償還期間が適宜きますので、売買回転率が40.7%と高くなります。

それでも、BLVの信託報酬手数料は、0.07%の最安値水準ですから、ETF投資のメリットが分かります。

BLVは米国長期債券に分散投資されたETF

ブルームバーグ・バークレイズ米国総合浮動調整インデックスは、米国における残存期間1年超の投資適格 課税対象債券市場(米国債、社債、米国以外の米ドル建て債券、モーゲージ債及びアセットバック証券など)のパフォーマンスを測定する指数です。

平均残存期間は20~30年です。 

【重要】平均残存期間って何?

平均残存期間は、保有している全ての債券の満期までの長さの平均のことを言います。通常年数で表示されます。

平均残存期間は、金利の変化がどのように金融商品(ここではBLV)に影響するかを知るための重要な情報です。

債券の価格は金利と反対方向に変化するので、金利が上昇すれば、債券の価格は下落し、金利が低下すれば、債券の価格は上昇します。 

一般に、残存期間の長い債券の方が、金利の変化の影響を強く受けます。したがって、平均残存期間が長い方が、金利の変化の影響を強く受けることになります。

つまり、平均残存期間が長い方が、金利リスクが高いということです。

BLVのトータルリターン実績

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BLVの設定は2007年4月3日です。リーマンショック前に設定されていているので、激動の金融危機を乗り越えた経験があることも一つの評価ポイントだと思います。

設定来では6.46%、3年間では4.33%、1年間では-1.00%のトータルリターンとなっています。世界的な株高の影響で、直近のトータルリターンは下がっています。 

BLVの10年チャートと5年チャート 

BLVの10年チャート(月足)

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BLVの5年チャート(週足)

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BLVの取引価格は、過去10年間では、約85ドル~100ドルの間で、横ばいで推移しています。

大きな値下がりリスクが小さいですし、ざっくり2年間隔で高値と安値を推移しています。

5年チャートの下側グラフはRSIを示しますが、現在は30付近になっています。この指標だけで言えば、「買い時が近い」と言えます。30を割ったら買い増しを検討するのも面白いです。

 

私は、株、ETF問わず購入判断は、RSIを見て買うタイミングを決めています。

一旦30を下回り、上がってきたら反発すると考えて購入判断しています。

債権投資の場合は、金利に関しても有効な指標ですので、併せて確認するとさらに購入のタイミングが分かり易いです。

発行体別構成比率

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米国財務省/政府機関が最も比率が高い42.1%になっています。米国政府と信用格付けの高い発行体(公益、政府モーゲージ担保証券)といったところが主体です。実質ほとんど政府系債券ということです。

BLVの構成銘柄数は2,105銘柄

 構成銘柄は、2,105銘柄に及びます。手数料などを考えると個人ではほぼ購入不可能な銘柄数に、幅広く分散投資されています。

経費率0.07%は、100万円分投資して、年間700円の手数料となります。

BLVの実行残存期間別構成比率

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BLVは20~30年の残存期間の債券を中心に構成されています。残存期間が10年以上のものだけで95.8%の保有率にないます。

格付け別の構成比率は、米国政府の債券が最も多く42.1%となっています。格付けで、Baa以上の債券しか保有していません。

格付けとは

Baaは中程度のリスクがある債権のことを言います。格付けとは格付け会社が決めた基準により、株や債券のランクを決めることによります。

一般に投資の指標として用いられます。その指標の表し方はムーディーズの場合とその他格付け会社と異なっていて次のようになっています。

【ムーディーズの場合】

  • Aaa - 最高位
  • Aa
  • A - 投資適格程度
  • Baa - 中程度のリスク
  • Ba - 投機的要素あり
  • B - 投機的であり、信用リスクが高い

※Aa以下では上記に「1」「2」「3」が加わる。

 

【他社の場合】

  • AAA - 最高位
  • AA
  • A - 投資適格程度
  • BBB - 中程度のリスク
  • BB - 投機的要素あり
  • B - 信用力に問題あり

※AA以下では上記に「+」「-」が加わる(例:「A+」「BB-」など)。

【BLV】まとめ

【BLV】バンガード・米国長期債券ETFは、中程度リスクの各付Baa以上の債券に投資されたETFです。

 

長期債券は短期・中期の債券と比べれば金利変動によるリスクが高く、現在の米国の金利上昇局面では、長期債券が最も影響を受けやすいという弱点があります。

 

金利が上がる⇒債券が売られて価格がさがる。

 

ことを考えると買うタイミングさえ間違ええ中れば絶好の買い場が近いとも言えます。

長期債券は、短期・中期債券よりも高いリターンを狙え、株式よりも遥かに強い安定性を持っています。それが過去10年チャートの値幅に表れています。

 

BLVへの投資について、メリットを考えてみると

 

1.信託報酬が0.07%と格安である。
2.2,105銘柄に分散投資ができる。
3.ネットで売買が簡単にできる。
4.毎月配当を他銘柄に再投資できる。

とういうことが挙げられます。

 

確かに、今は株高ですが、BLVの年間税引前利回り4.01%は優秀です。

しかも毎月配当を貰えるので、お金に働いてもらうという見方では、定期的に配当を貰い、再投資を効率よくしていくという考え方もあると思います。

 

また、若いころリスクを取った投資をして運用資金を大きくし、年齢が高くなってきたら、安全安定な金融商品へ投資先を切り替えていくというのも、理想的な投資スタイルと言えます。

  

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