ミタゾノです。【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコは、私のポートフォリオの組み入れ銘柄です。ADR銘柄で配当利回りが現在5.49%と高配当銘柄です。
【PM】フィリップモリス2018年3月の決算時に「電子タバコ売れていない」ということで、【BTI】もつられて株価が下がってきていて、ついに50US$以下、一時48.71US$になりました。
私としては、追加購入したい水準まで下がってきているので、今日は、高配当ADR銘柄のブリティッシュアメリカンタバコの銘柄分析をしていこうと思います。
- 【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコはどんな会社か?
- 【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコの株価指数詳細
- 【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコの権利落ち日と配当支払日
- 【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコの購入タイミングは?
- 【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコのEPSと一株配当
- 【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコの一株配当と配当性向
- 【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコのBPSと1株配当
- 【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコの売上と利益推移
- 【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコのキャッシュフロー
- 【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコへの投資のメリットデメリット
- 【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコ まとめ
【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコはどんな会社か?
ブリティッシュ・アメリカン・タバコは、イギリスのロンドンに本社を置く、タバコ製造・販売企業です。
代表的な銘柄には、ラッキーストライク、ケント、クール、ダンヒルなどがあります。
現金と普通株式を組み合わせて合計418億ポンドで、レイノルズ・アメリカンの買収を2017年7月25日に完了し、ブリティッシュアメリカンタバコの事業規模は大幅に拡大しています。
因みに、418億ポンドは、本日のレートで
6.15575066 兆円です。ものすごく大きな買収であることが理解できますね。
巨額な買収により、【PM】フィリップモリスを抜いて、【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコは、売上高世界1位のタバコ製造・販売企業になりました。
これからは買収によるシナジー効果の発揮ができるか、社長の経営手腕が株主に問われていくことになるでしょう。
経営の話としては、【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコは、電子タバコ、加熱式タバコといった新たな製品に集中投資していくことを宣言しており、この新しいタバコの販売が成功するかが、たばこ会社の今後の成長の鍵となります。
米国のニコチン含有量の規制をはじめとした、世界各国の政治的圧力(タバコ税増税など)といったことも今後強まることが予想されます。
今後、インドなどの喫煙者人口が多い国への販売攻勢がどのように進むかを注視していく必要があります。
【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコの株価指数詳細
【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコはイギリスADR銘柄です。
現地源泉徴収税が必要無い、NISA口座での購入にお勧めの銘柄なのですが、2018年6月8日の終値は49.31US$で、52週高値から31.39%下落しているという状態です。
現在の配当利回りは5.47%!!高配当状態となっています。事業規模が大きく高配当であることは魅力です。
【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコの権利落ち日と配当支払日
私のようなインカム投資家(配当目的の投資家)は、株の購入時に気になるのは配当落ち日と配当支払い月です。
【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコの過去の 配当落ち日は、上表2列目になります。配当落ち月は、3月,6月,10月,12月で、配当支払い月は2月,5月,8月,11月の年4回です。
【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコの購入タイミングは?
10年間の株価チャート(月足)
5年間の株価チャート(週足)
2018年の年初に70$代をつけてから、株価が下がってきていて、現在50$まで下がってきました。2012年の株価に巻き戻っている状況です。
2012年といえば、リーマンショック時に最安値を付けてから3年後です。チャートを見ると50$付近で反発が過去2回あります。
【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコのEPSと一株配当
EPSの上昇は主に自社株買いによるものです。この10年で発行済み株式数の1割を自社株買いしています。
そして、EPS(一株あたり利益)は、2017年に大きく上がっていますが、これは、レイノルズ・アメリカン買収の結果です。
配当に関して、2009年リーマンショック時にもしっかり配当を出しているのが好印象です。
【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコの一株配当と配当性向
配当性向を見ると、リーマンショック時に、全く影響を受けていないことが分かります。たばこは世界的な不況の中でも、安定的に使用されるということですね。
過去10年を見ると、配当性向は60~80%の間に抑えられていて、高配当にも関わらず持続可能な配当であること言えます。
事業が安定しているからこそできることです。
【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコのBPSと1株配当
BPS=1株あたり純資産(純資産を発行株数で割ったもの)
BPSはこの10年延びていません。言い方を変えると安定しているいえます。
【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコの売上と利益推移
【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコの売上高はここ10年は、さほど伸びておらず2014年、15年は減少しています。
世界的な、たばこ離れの影響は否めませんが、このため、レイノルズアメリカンの買収などで売り上げを上げていこうとしていると見えます。
そもそもこのたばこ業界は成熟業界ですが、高い営業利益率に基づいた、安定的な高配当に大きな魅力があります。
設備投資も小さく、競争がさほど激しくなく、固定客をつかめていることから業績は安定的です。
【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコのキャッシュフロー
投資CFが低く、営業CF、フリーCFの漸増しています。2017年は投資CFが多くなっていますが、これは電子たばこ関係の投資が増えているようです。
タバコ業界の今後は、電子タバコの、販売競争となっていきます。
ブリティッシュアメリカンの電子タバコの「グロー(glo)」は、①連続して吸える②加熱温度が高い③メンソール系のタバコがおいしいなどのメリットが他社製品に対してあると思っています。
嗜好品ですから、人により好き嫌いがありますが、結果的には、製品が優れているかがシェアに大きな影響をもたらすと思います。
今のところ、日本では、先行者利益を得ている【PM】フィリップモリスの「アイコス」がシェアトップで、JTの「プルームテック」、【BTI】ブリティッシュアメリカンの「グロー」と続きます。
【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコへの投資のメリットデメリット
ブリティッシュアメリカンタバコへの投資メリットとして考えられることを私なりの考えで一覧にまとめました。
メリット
①高配当(現在5.49%)
②イギリスADRのため源泉徴収課税無し
③安定した経営と、高配当の実績
④配当性向に余裕がある。
⑤リーマンショック時にも配当に影響無し
⑥自社株買いに積極的。
デメリット
①世界的なたばこ離れ。
②アイコスにシェアで負けている。
③電子タバコの今後が不透明
タバコ業界は、他セクターに対して、高配当であることが最も大きなメリットと言えます。
【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコ まとめ
【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコは、企業買収により2017年に売上高世界1位となった高配当ADR株です。
株価が50$まで下がってきたことで、価格的にも大きな魅力が出てきています。
そろそろミタゾノも購入します。そして!
BUY&HOLD!
関連記事
2018年11月15日に米国FDAがメンソールたばこ禁止方針を発表した後に書いた【BTI】ブリティッシュアメリカンたばこの記事です。
【PM】フィリップ・モリスの記事です。
【MO】アルトリア・グループの記事です。