【MMM】スリーエムはコングロマリット企業。主な事業分野は、電子、電気通信、工業、消費者・オフィス製品、ヘルスケア、保安など多岐にわたている。
基本特許を多く保有し、国際的に高い競争力を持っている。配当利回りは、2.76%で、60年近く増配を続けてきました株主還元に積極的な企業です。 では、銘柄分析していきます。
- 【MMM】スリーエムはどんな事業をしている会社か?
- 株式基本情報
- 【MMM】スリーエムの権利落ち日と配当支払日
- 【MMM】スリーエムのチャート
- 【MMM】スリーエムの一株利益と一株配当
- 【MMM】スリーエムの1株配当と増配率
- 【MMM】スリーエムの一株配当と配当性向
- 【MMM】スリーエムのEPSとBPS
- 【MMM】スリーエムの売上と利益推移
- 【MMM】スリーエムのキャッシュフロー
- 【MMM】スリーエム まとめ
【MMM】スリーエムはどんな事業をしている会社か?
スリーエムと言えば、ポストイット!!というのが僕がスリーエムに持っている印象です。仕事でお世話になっている。スリーエムの事業を紹介する前に、ペタペタ、貼ったり剥がしたりできるポストイットがどうやってできたかを紹介します。
ポストイットの接着剤は失敗作?!
できるサラリーマンには必須の文具ポストイット。この誕生秘話。
1970年スリーエムの技術者のスペンサー・シルバーという人物が、強力な接着剤の開発を行っていました。接着剤の本来の目的は、物と物を簡単に、そして強固に接続することを目的としています。
スペンサーは強固な接着剤を作りたいという思いから試作を繰り返していましたが、実験はなかなか上手く行かず、ほとんど接着力がない接着剤ができてしまいました。「あーまた失敗した…」
元々の目的が、「強力な接着剤の開発」ですから、このときはこの失敗作に会社から見向きもされずお蔵入りです。技術者視点ってやつですね。
そして、そこから数年が経ち、アートフライという技術者が、貼ったり剥がしたりできる接着剤を捜していたのです。アートフライは本から落ちないような付箋があれば便利だと考えていました。
そこでスペンサーの失敗作だった接着剤に再び光が当たり、さらに試行錯誤をしたのち、1980年にポストイットが米国で販売されました。
結果は大ヒット、今は世界中で使用されています。ブレインストーミングには必須のポストイット。開発の失敗と、新しい視点の融合って素晴らしいですね。
こんな面白い話のあるスリーエムですが、創業は1902年です。もともとは、研磨材や、サンドペーパーの生産をしていて、そこから沢山の製品に派生していきました。戦時中は軍需製品にも携わっています。
主な、事業分野としてはヘルスケア、一般工業品、一マン消費財、サニタリー製品など紹介しきれないほど多岐にわたっていて、さらに、比較的有名な製品として、
ポストイット、スコッチテープ、スコッチブライト、接着剤、シール材、フィルム、マスキングテープ、両面テープなどあり、日本でもホームセンターに行けば3Mの製品が沢山並んでいます。
株式基本情報
(出典:dividend.comのホームページより)
ティッカー:MMM
本社:アメリカ合衆国ミネソタ州セントポール
配当利回り:2.76%
1株配当:年間5.76ドル
配当性向:56.1%
連続増配年:60年
連続増配年60年です。配当利回りは、2.76%。配当性向についても、56.1%とまだ余裕があります。
【MMM】スリーエムの権利落ち日と配当支払日
【MMM】スリーエムの過去の 配当落ち日は、上表2列目になります。配当落ち月は、2月,5月,8月,11月で、配当支払い月は3月,6月,9月,12月の年4回です。
【MMM】スリーエムのチャート
10年間の株価チャート(月足)
10年で株価は、200%ほど上がっています。右肩上がりを続けているので、買い時がなかなか見決められないですが、現在のRSIは50付近と、「買い時」なのか?と思える状態です。さて、今後どうなるか注目ですね。
5年間の株価チャート(週足)
【MMM】スリーエムの一株利益と一株配当
一株当たり利益(EPS)は漸増しています。優良企業そのものの成長ぶりです。
【MMM】スリーエムの1株配当と増配率
配当利回りは、現在2.76%ですが、高い増配率を維持しています。2014年から増配率がが高くなっているのに注目です。
【MMM】スリーエムの一株配当と配当性向
2014年以後、急速に増配ペースを上げていますが、2018年の配当性向は70.4%です。このペースでの増配は今後続かないと考えていた方が良いかもしれません。今後は事業の成長と比例するほうこうになっていくと思い割れますが連続増配は続いていくとでしょう。
【MMM】スリーエムのEPSとBPS
EPSが着実に成長を続けています。10年で約2倍の成長です。EPSは会社の今を見るための指標です。
【MMM】スリーエムの売上と利益推移
売上は2014年まで徐々に成長、2015年のチャイナショックの時期に微減し、再び上昇を続けています。この間、営業利益率が上がっていて、20%以上の利益率を確保しています。
製造業でありがながらこの利益率は素晴らしいの一言です。
営業利益も徐々に伸びていますが、2018年は売上げの伸びに対して営業利益が落ちているますが純利益は上がっています。
【MMM】スリーエムのキャッシュフロー
営業キャッシュフローは2014年まで右肩上がりですが、2015年からは上げ下げしています。それに伴いフリーキャッシュフローも増減していますが、潤沢なフリーキャッシュフローが創出できています。
投資キャッシュフローにつても、しっかりとコントロールできていて経営が安定していることがわかります。
良い商品を提供してきたブランド力と、安売りしなくてよい商品力がスリーエムの魅力です。長く続く企業の鏡ですね。
【MMM】スリーエム まとめ
スリーエムの配当落ち月は、2月,5月,8月,11月です。現在の配当利回りは、2.76%。配当性向は、56.1%です。連続増配60年の実績があります。
グローバル展開していて米国外での売り上げは6割を占めます。スリーエムが会社的に強いのは、多数の基本特許を持っているからです。例えば、他社で何かを作る場合にはスリーエムに特許を払わないといけないということが起こるのです。
僕も技術者なので、わかりますが特許に関わる収入ってほんとありがたいですし、他社の進出の抑制になります。こういった本当の技術を基にした企業は強いですね。
Good Luck!!
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