【V】ビザ(VISA)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州に本社を置き、金融機関、販売業者、消費者、企業、政府機関などが相互に行う決済ネットワークやデータ転送サービスを通じて、国際的な商取引を提供しています。
時価総額は、3415.55憶$(40兆円弱)、配当利回り0.64%で株価は右肩上がりを示しています。典型的なキャピタル狙いの銘柄です。
2018年の年初の米国利上げに伴う株式市場全体の下げ、2018年の年末の、米中貿易戦争不安による下げには敏感に反応しています。
こういった、株式銘柄によって異なる値動きの癖は知っておきたいところです。指標に対する値動きの大きさを表すβ値の確認は必須になってきますね。少なくとも保有銘柄の値動きの癖は頭に入れておきたいところです。
では、【V】ビザの銘柄分析をしていきます。
- 【V】ビザはどんな事業をしている会社か?
- 株式基本情報
- 【V】ビザの権利落ち日と配当支払日
- 【V】ビザのチャート
- 【V】ビザの一株利益と一株配当
- 【V】ビザの1株配当と増配率
- 【V】ビザの一株配当と配当性向
- 【V】ビザのEPSとBPS
- 【V】ビザの売上と利益推移
- 【V】ビザのキャッシュフロー
- 【V】ビザ まとめ
【V】ビザはどんな事業をしている会社か?
【V】ビザは、その会社名だけで、事業がだれでもわかってしまうほど浸透した会社です。クレジットカードを使った交際的送金サービスが事業の柱です。
1958年にバフェット銘柄のバンク・オブ・アメリカが設立したカード決済会社が元で、1976年にValue International Service Associationの頭文字をとってVISAというブランド名になりました。
決済額は、競合他社のマスターカードよりも多く世界一となっています。主なビジネスセグメントとしてはサービス、データー処理、国際取引を事業の柱としています。
サービス
サービス事業は、VISAの決済システムを企業や店舗に設置するビジネスです。
データ処理
データ処理事業は、エンドユーザーか買い物でVISAカード決済した際の手数料収入です。
国際取引
通貨両替手数料や、日本から、アメリカなどの送金処理にともなう手数料ビジネスです。
株式基本情報
ティッカー:V
本社:アメリカ合衆国 カリフォルニア州
配当利回り:0.64%
1株配当:年間1.0ドル
配当性向:21.8%
連続増配年:10年
連続増配年10年です。配当利回りは、0.64%。配当性向についても、21.8%とまだ余裕があります。
【V】ビザの権利落ち日と配当支払日
【V】ビザの過去の 配当落ち日は、上表2列目になります。配当落ち月は、2月,5月,8月,11月で、配当支払い月は3月,6月,9月,12月の年4回です。
【V】ビザのチャート
10年間の株価チャート(月足)
過去10年のチャートは右肩上がりです。リーマンショック直後は株価は20$ほどでしたので今は700%ほどになっています。
こういった右肩上がりの株は、買い時が難しいですね。ただ、2018年の世界的な株価下落の影響は受けているので、こういったところで買っていきたい株になります。
5年間の株価チャート(週足)
【V】ビザの一株利益と一株配当
一株当たり利益(EPS)は漸増しています。2018年の伸びは目を見張るものがありますね。
【V】ビザの1株配当と増配率
配当利回りは、現在0.65%ですが、増配に伴う株価上昇で、配当利回りが小さく見えているだけです。増配率をみてください、他の業界ではほとんど見ない20%台の増配率を維持しています。
2009年には、リーマンショックの影響で、大きく減配していますが、2017年に減配の影響を相殺し、2018年は、リーマンショック前の配当越えを達成しています。
【V】ビザの一株配当と配当性向
配当は2009年当時の0.1ドルから0.82ドルにまで成長しています。8.2倍です。2012年は一時的に配当性向が40.9%になっていますが、通常は、20%前後です。増配余裕がありますね。
注目は、2018年に24.2%に大幅増配しておきながら、19.1%まで配当性向が下がっていることが優良な業績をものがったいます。増配とともに株価が上昇するとうスタイルの維持を継続していったほしいですね。
【V】ビザのEPSとBPS
BPS、EPSどちらも漸増しています。特にEPSの伸びが高く、このような順調なEPSの伸びを示す銘柄はなかなか目にしません。
BPSについても同様、順調に1株当たり純資産が伸びてきています。
【V】ビザの売上と利益推移
【V】ビザの利益推移をみてまず言わなければならないのが、営業利益率の高さです。60%以上の驚異的な営業利益率は、ビザのビジネスモデルの最大の特徴です。
消費者がカード決済するたびに、システムを使用する加盟店から決済手数料が支払われます。決済ネットワークを提供し続けるだけでキャッシュが創出される、うちでの小槌のような仕組みです。
ものを作っているわけではなく、サービスを売っている企業のビザですが、ここまで利益率が高い事業は他には有りません。
関係ない話ですが、ホリエモンさんが利益率が高いビジネスをしろと言っていたのを思い出しました。それがこの事業規模でできているビザ、すごいです。
そして、この営業利益の伸び、初めて見ましたこんな企業!!これにともない純利益も伸びています。
【V】ビザのキャッシュフロー
営業キャッシュフローの伸びとともに、フリーキャッシュフローが伸びています。投資キャッシュフローが非常に小さく、これ以上の高収益企業は他にありません。
【V】ビザ まとめ
【V】ビザは、世界的なグローバルネットワーク決済システムを保有し、全世界で電子決済サービスを提供しています。
2016年6月にビザ・ヨーロッパを買収していてますこれにともなって、2018年には、米国外の売上比率が55%以上となりました。
配当利回りは、20%後半で増配を続けていて、それにともない株価も伸びています。文句なしの優良銘柄です。
僕は、以前JCBカードを保有していましたが、海外旅行で使えなかった経験があり今はVISAカードも保有しています。【KO】、【PG】のように、自分の身近に製品がある企業って、調べてみると優良企業なことが多いと感じます。
【V】は金融危機には弱買ったという歴史はありますが、持っていれば金融危機以前の株価より上がっている事実があります。長期保有の強みです。僕なら、BUY&HOLDできる資金で長期で持ちたい銘柄です。
関連記事
アメックスカードでおなじみの、【AXP】アメリカン・エキスプレスの記事です。【V】と【MA】と比較すると営業利益率が20%と低いです。それはなぜか?
【MA】マスターカードの記事です。