【AXP】アメリカン・エキスプレスは、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨークに本社を構える会社です。
資金決済と旅行業が主な収益の柱で、世界の個人顧客と企業向けにクレジットカードと旅行関連サービスやトラベラーズチェックを提供しています。
1850年に、ウィリアム・ファーゴ、ヘンリー・ウェルズ、ジョン・バターフィールドの3人によって創業され、当初は郵便業務を主体としていました。
1882年に世界で初めて郵便為替業務をおこない、これが実質的な金融業務への進出のきっかけとなりました。クレジットカード事業への参入は1958年ごろとされています。
では【AXP】の銘柄分析をしていきます。
- 【AXP】アメリカン・エキスプレスはどんな事業をしている会社か?
- 株式基本情報
- 【AXP】アメリカン・エキスプレスの権利落ち日と配当支払日
- 【AXP】アメリカン・エキスプレスのチャート
- 【AXP】アメリカン・エキスプレスの一株利益と一株配当
- 【AXP】アメリカン・エキスプレスの1株配当と増配率
- 【AXP】アメリカン・エキスプレスの一株配当と配当性向
- 【AXP】アメリカン・エキスプレスのEPSとBPS
- 【AXP】アメリカン・エキスプレスの売上と利益推移
- 【AXP】アメリカン・エキスプレスのキャッシュフロー
- 【AXP】アメリカン・エキスプレス まとめ
【AXP】アメリカン・エキスプレスはどんな事業をしている会社か?
【AXP】アメリカン・エキスプレスの行っている事業で、最も一般的に知られているのはクレジットカード事業なのは言うまえもありませんが、アメックスカードと言われ、日本でも親しまれています。
前述したとおり、創業の事業は郵便事業で、当初は荷馬車に物品を積んでアメリカ国内の郵便業務をしていたそうです。輸送手段が荷馬車と聞くとこの会社の歴史を感じますね。
(出典:AXPのホームページより)
収益の柱は、やはりクレジットカード事業で、人気のアメックスカードや、他社との提携カード、ビジネス・カード、、コーポレート・カード、その他カードの発行業務を行っています。
カード会社なら当たり前と思われるこのカードの発行業務ですが、VISA、MASTERは、カードの自社発行は行っておらず、決済システム利用料で稼ぐ事業モデルに対して、【AXP】はカード発行と決済システム利用料の両方で稼いでいるのが特徴です。
2017年のAnnual Reportを見ると下記のように書いていて事業は持続して成長しているようです。
Now, as our 2017 results show, we are reaping the benefits of these decisive actions:
Total cards-in-force grew by more than 2.9 million;
Worldwide spending on our cards increased by 5 percent to a record $1.1 trillion;
Card Member loans rose 12 percent, significantly outpacing the industry; and
An additional 1.5 million new merchant locations-in-force joined our team.
株式基本情報
ティッカー:AXP
本社:アメリカ合衆国 ニューヨーク州
配当利回り:1.37%
1株配当:年間1.56ドル
配当性向:21.5%
連続増配年:7年
連続増配年7年です。配当利回りは、1.37%。配当性向についても、21.5%とまだ余裕があります。配当利回りについては、【V】ビザよりも高いです。
【AXP】アメリカン・エキスプレスの権利落ち日と配当支払日
【AXP】アメリカン・エキスプレスの過去の 配当落ち日は、上表2列目になります。配当落ち月は、1月,4月,7月,10月で、配当支払い月は2月,5月,8月,11月の年4回です。
【AXP】アメリカン・エキスプレスのチャート
10年間の株価チャート(月足)
2014年~2015末まで株価は右肩下がりを描いていた増したが、2016年年初に底入れそこからは右肩上がりの株価チャートを描いています。
2008年のリーマンショック時の株価値下がりは非常に大きく、その影響は、2013年ごろに株価は戻っています。金融危機時は、ジェット―コースター的な動きになることは覚えておきたいですね。まあ、これは金融銘柄全般に言えることですが...
5年間の株価チャート(週足)
2016値年初が直近の底値で2年で株価が倍になっています。
【AXP】アメリカン・エキスプレスの一株利益と一株配当
一株当たり利益(EPS)は漸増しています。2018年の伸びは目を見張るものがありますね。
【AXP】アメリカン・エキスプレスの1株配当と増配率
2013年に減配していますが、翌年の2014年には、90%近い増配をしています。そこからは上表のように順調に増配を続けています。
【AXP】アメリカン・エキスプレスの一株配当と配当性向
2014年に90%近い増配をしましたが、配当性向は18.2%ほどということが驚くバカです。そこから、増配とともに配当性向も上がってきていますが、2018年で34%ですから、増配余裕はまだまだ持っています。
しかも、【AXP】は自社株買いに積極的で、配当の4倍く自社株買いに使われていて還元成功は100%ほどです。
2018年は税制改革によりお金が必要だったためか、自社株買いは行われていません。
【AXP】アメリカン・エキスプレスのEPSとBPS
なかなか、ここまでBPSが綺麗に右肩上がりを示す企業も珍しいです。BPSを一つの経営指針にしていることが透いて見えてきます。2017年EPSが落ち込みました。
【AXP】アメリカン・エキスプレスの売上と利益推移
2015年売り上げが落ち込んでいます。純利益は2017年に落ち込んでいますが、2018年は回復しました。
【AXP】アメリカン・エキスプレスのキャッシュフロー
営業キャッシュフローの増減とともに、フリーキャッシュフローも増減、 投資CFが少ないとう、【V】ビザや、【MA】マスターカードと同じく、カード会社特有のキャシュフローを示しています。
【営業キャシュフロー】-【投資キャッシュフロー】=【フリーキャッシュフロー】
となっていると言ってもいいですね。製造するものが無いので製造コストがばらつくことが無く、安定した事業構造が見て取れます。
【AXP】アメリカン・エキスプレス まとめ
【AXP】は、連続増配7年、自社株買いに積極的で、しかもバフェット銘柄です。
増配、自社株買いにより株価が順調に上がっていっていて、お金が回っている企業というのが僕の【AXP】に持っている印象です。
カード事業のようなサービスを売る事業が主体なので、投資CFが少なくて済み、フリーキャッシュフローが潤沢です。経営的に非常に安定した銘柄の一つだと思います。
バフェット銘柄であることも、我々米国株投資家としては、魅力的で【AXP】の発行済み株式の約18%がバークシャーハサウェイの保有となっています。
右肩あがりの株への投資タイミングの見極めは中々難しいですが、経営的に安定しているので、いつ買ってもいい銘柄とも言えます。この辺はご自身の判断でお願いします。
因みに、バフェットさんは1960年台に大量に株を仕込んだそうなのですが、この時は、経営問題で株価が下落したけれど、キャッシュは普段通り稼いでいるから問題なしと判断して購入したそうです。
僕もこういったチャンスに株を買い増しできるセンスを磨き、投資資金の準備をしていきたいです。
Good Luck!!
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