日立サラリーマンの米国株投資

『知識は力☆自由で幸せな人生を手に入れるためにいっしょに学ぼう!!』

【VZ】ベライゾンイン・コミュニケーションズの株価、配当利回り、増配推移に注目

f:id:kakusala:20180623170920p:plain

【VZ】ベライゾン・コミュニケーションズは、アメリカ合衆国ニューヨークに本社をおく売り上げ高、世界2位の米国電気通信事業会社です。配当利回りが高いので、日本の米国株投資家にも人気のある銘柄となっています。

 

最近の通信業界は、M&Aや合併が盛んにおこなわれています。米国は、スマホ普及率が高く、将来的には、売り上げの伸びしろが小さくなっていくため、先行投資で多角化を進めています。

 

近年の大きな【VZ】ベライゾンの事業買収としては、米国ヤフー、AOL、アメリカオンラインを買収しました。米国ヤフーの買収で45億$、AOLの買収で38億$での買収です。

 

目的は、インターネット広告事業への参入。そして、携帯通信事業のインフラと、映像コンテンツ事業のシナジー効果を狙っていると言われています。

 

例えば、携帯契約時に、「コンテンツの○○は映画見放題です!!携帯契約時に同時契約すると2割引きですよ!!」というような販売方法をとれば、顧客の携帯と、コンテンツ契約率があがるといったような効果を狙っているのです。

 

お得感を与えつつ、客単価を上げる戦略です。

 

一方、固定電話事業は縮小しています。米国でも特に、若い世帯は、携帯のみの契約が増えており、固定電話事業は徐々に衰退することが予想され、数値にも表れています。固定電話事業は、売却の方向で進んでいます。

 

ここ10年の、携帯電話・スマートフォンの急速な普及は【VZ】ベライゾンに高収益をもたらしました。一方、米国では、携帯・スマホの普及率が100%を超えているため、成長が頭打ちの状態です。

 

そのため通信事業業界は、M&Aを進め、これからの稼ぎ頭となる事業を模索していると子なのです。直近は、「通信インフラ事業と映像コンテンツ事業の融合」を目指しているということを覚えておきましょう。 

【VZ】ベライゾンイン・コミュニケーションズの株価基本情報

ティッカー:VZ
本社:アメリカ合衆国
配当利回り:4.74%
1株配当:年間2.36ドル。
配当性向:51.6%
連続増配年:11年

PER:6.6
PBR:4.05
ROA:12%
ROE:91.7%
EPS:7.37%
上場:ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場

連続増配年11年です。配当利回りは、4.74%。税引後配当利回りは3.4%。配当性向についても、51.6%とまだまだ余裕があります。

【VZ】ベライゾンイン・コミュニケーションズの権利落ち日と配当支払日

f:id:kakusala:20180623183156p:plain

 【VZ】ベライゾン・インターナショナルの過去の 配当落ち日は、上表2列目になります。配当落ち月は、1月,4月,7月,10月で、配当支払い月は2月,5月,8月,11月の年4回です。

【VZ】ベライゾンイン・コミュニケーションズのチャート

10年間の株価チャート(月足)

f:id:kakusala:20180623183810p:plain 5年間の株価チャート(週足)

f:id:kakusala:20180623183824p:plain10年チャートを見ると、2013年より株価は大きく見ると横ばいです。2015年9月に40$付近まで下落したことがあり、今後の急落時に拾うときの目安になります。

 

5年チャートを見ると2018年の年初の下落から、立ち直りつつあることがわかります。ただし長期的には、横ばい傾向があるので、45&付近で1度追加購入したいと思います。

【VZ】ベライゾンイン・コミュニケーションズのEPSと一株配当

 f:id:kakusala:20180623183218p:plain

2017年にEPS(一株当たりの利益)が急騰していますが、これは米国の税制改革による影響です。

【VZ】ベライゾンイン・コミュニケーションズの一株配当と増配率

f:id:kakusala:20180623183234p:plain

一株配当(DPS)は綺麗に右肩上がりを続けていますが、増配率を見ると減少傾向です。2009年5.1%の増配率でしたが、2012年には2.5%、2013年から2015年は持ち直して3%代でしたが、2017年は1.7%まで下がっています。今後は、M&Aの効果を期待したいところです。

【VZ】ベライゾンイン・コミュニケーションズの一株配当と配当性向

f:id:kakusala:20180623183254p:plain

配当性向が一時的に高くなっているのが特徴です。2010年や2012年、2013年には100%以上の数字を示しています。しかしながら、2016年,2017年は60%前後と安定的な数値になっています。

 

タコ足配当は、株主優先で短期的には有難いことですが、長続きはするはずがありません。事業買収の効果がでてくれば、配当性向も安定した数値になってくると思いますが、現実的な収益が見えて来るここ数年は注意深く見て行く必要があります。

【VZ】ベライゾンイン・コミュニケーションズのEPSとBPS

f:id:kakusala:20180623183312p:plain

一株当たり純資産(BPS)は2014年に大きく減少していますが、現在は回復して来ています。

【VZ】ベライゾンイン・コミュニケーションズの売上と利益推移

f:id:kakusala:20180623183325p:plain

売上については、2015年までは右肩上がりで、2016,2017年は、伸びていないことが分かります。米国市場は、顧客の争奪戦の様相を呈していて、客単価の減少が売り上げが鈍化している理由といわれています。今の日本も安値競争していますね。

 

営業利益率はここ数年は20%を超えてきているのと、純利益も2013年から上がってきています。会社体質が良くなってきているのが分かります。数字は物事をはっきり見せてくれますね。

【VZ】ベライゾンイン・コミュニケーションズのキャッシュフロー

f:id:kakusala:20180623183338p:plain

 投資キャッシュフローが大きいのが特徴です。携帯事業は、インフラにお金がかかるからです。今後も5G回線関連のインフラ投資があるので投資キャッシュフローが大きく改善されることは無いでしょう。

 

フリーキャッシュフローは年ごとに比較すると8倍の差があります。4兆円と5千億円ですとかなり変動が大きいです。

 

米国の携帯市場では、AT&T,ベライゾンが2大勢力で、スプリント、ヴォーダフォンと続きます。これら企業の競争は、携帯を使う消費者としてはうれしいですが、株主としては喜ばしくはありません。

 

以前は自社株買いも良くしていましたが、今は自社株買いはしていません。M&Aとベライゾン・ワイヤレス株取得時の利子付きの債務があるので、借金返済を優先しているのです。

【VZ】ベライゾン・コミュニケーションズ まとめ

米国の人口増加、通信の無線化、コンテンツのスマホ視聴を考えると、【VZ】ベライゾン・コミュニケーションの通信インフラ事業は、今後も、安定したキャッシュを創出し続けていくでしょう。

 

成長期である、今は株価が横横ですが、成長し果実を採取する時期がくれば、株価もあがってくると予想しています。10年,20年スパンの長期投資目線でみると、キャピタルゲインも狙えるのではないかと私は考えているます。

 

インカムゲインをもらいながら、キャピタル上昇を気長に待つということを考えてもいいかもしれません。

 

直近では、M&Aの結果、相乗効果を出していけるかを注目こうと思います。