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米国電力株【SO】サザンカンパニーの株価は安定的で、5.37%の高配当利回りと連続増配17年で投資妙味あり

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米国電力会社の一角である【SO】サザンカンパニーは、日本ではあまり馴染みはあまりありませんが、米国株長期投資家の間では知られている会社です。

 

なぜなら、連続増配17年という実績があるのと同時に、70年も減配せずに配当を出し続けている公益銘柄だからです。

 

長期間の安定配当を求める我々米国株投資家にとって、他の銘柄と比べて、株価下落時の値下がり割合が低いことと、高配当利回りが大きな利点となります。

 

米国の電力ガスなどのインフラ公益企業は、【SO】サザン、【DUK】デュークエナジー【D】ドミニオンリソーシーズ【AEP】アメリカンエレクトリックパワー、【ED】コンソリデーテッドエジソンの5社がで比較されることが多いですが、

 

公益事業会社では売上全米4位の地位にある、米国株投資家に人気の高い【SO】サザン・カンパニーについて見て行きましょう。

【SO】サザン・カンパニーはどんな事業をしている会社か?

サザンは公益事業持株会社。子会社を通じて、アラバマ、ジョージア、フロリダ、ミシシッピ州で電力事業を展開し、発電所の建設、買収、管理、電力卸売事業を行っています。

 

原子力発電所、水力発電所、化石燃料発電所、複合サイクル・コジェネレーション発電所を所有し、運営しています。

 

電力関係以外では、南東部でデジタル無線通信サービスと光ファイバー回線の卸売事業を展開していますが、電力関係の売り上げが7割以上を占めています。

 

因みに、顧客数は約900万ということです。契約者数ベースでいうと米国第2位と言うことになります。

【SO】サザン・カンパニーの基本情報

ティッカー:SO
本社:アメリカ合衆国 ジョージア州 アトランタ
配当利回り:5.37%
1株配当:年間2.40ドル
配当性向:80.5%
連続増配年:17年

PER:53.23
PBR:1.84
Beta:-0.01
上場:アメリカ NASDAQ市場

連続増配年17年です。配当利回りは、5.37%。配当性向についても、80.5%とまだ余裕があります。株価変動幅の大きさを表すβ値は-0.01と非常に小さく、長期投資目線で考えると現在の5%越えの配当利回りは流涎の的となります。

【SO】サザン・カンパニーの権利落ち日と配当支払日

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 【SO】サザン・カンパニーの過去の 配当落ち日は、上表2列目になります。配当落ち月は、2月,5月,8月,11月で、配当支払い月は3月,6月,9月,12月の年4回です。

【SO】サザン・カンパニーのチャート

10年間の株価チャート(月足)

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【SO】サザン・カンパニーは、2008年のリーマンショック後に株価が持ち直してから、40$から55$の間を株価が推移しています。ここ10年で40$を下回ったことが無いので、この付近が購入検討価格帯のようです。

5年間の株価チャート(週足)

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5年チャートを見ると2018年の年初の下げ時にRSIが30を下回っていて売られすぎ水準となっています。RSI基準で考えると現在の株価よりももう少し下がったところで購入したいですね。

【SO】サザン・カンパニーの一株利益と一株配当

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【SO】サザン・カンパニーの一株利益と純資産

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DPS(一株当たり配当)は毎年漸増しています。

【SO】サザン・カンパニーの一株配当と配当性向

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【SO】サザン・カンパニーのEPSとBPS

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【SO】サザン・カンパニーの売上と利益推移

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天然ガス大手のAGLリソーシズを2016年に買収しており、その買収効果が売上の伸びに表れています。2017年の売り上げの伸びに対して、純利益が落ち込んでいるのは、買収に関する償却などがあったためです。 

 

営業利益率は25%と日本の電力会社と比較すると驚異的に高い状態です。因みに東京電力は2%前後、一番経営が良い中部電力で6%前後、関西電力で4%前後です。

 

アメリカの電力会社と日本の電力会社で何が違ってここまで営業利益率に違いでるのか知りたいとこです。

【SO】サザン・カンパニーのキャッシュフロー

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電力会社特有のキャッシュフローを示しています。投資キャッシュフローが大きく、ここ数年はフリーキャッシュフローがマイナスになっています。

 

他の電力会社もこのようなキャッシュフローとなりがちですが、電力会社は、発電設備や、送電網などの設備費が大きい事業体となっています。

 

それでも、安定した電力使用量が稼げるので、経営的には問題はありません。 

【SO】サザン・カンパニー まとめ

【SO】サザンカンパニーは、株価変動が小さいのに加えて、配当利回りが、5%越しというのが注目すべき最大の特徴です。連続増配17年、配当支払い68年を維持していることを考えると、債券的な株式と言われるのも納得できます。

 

私は、【SO】を保有していませんが、その理由は、株価が下がらないからということで、買えないからです。過去10年はそれぐらい株価は安定しています。私自身は購入は40$前後なら購入検討するということで考えています。

 

現在44$付近ですが、いつもここから下がってくれないなと言う感じで、購入できないでいます。

 

【SO】の保有に関しての心配事は、原発を稼働・維持していることと、新たに2基の原発をウエスチングハウス社に発注して、建設中であることです。

 

この原発が、【SO】サザンのおひざ元のジョージア州に建設中の「ボーグル3号機」「ボーグル4号機」です。米国での原発新設は、今のところサザンの2基のみで、これが上手くいくかが、今後のサザンの経営に大きく影響します。

 

ただし、自分で作っているわけではなく、ウエスチングハウスに発注している側であることを忘れてはいけません。別会社ですから元東芝子会社のウエスチングハウスがリスクの多くを抱えている状況です。この辺を勘違いしている人は大いようです。

 

ただし、建設が頓挫したときは、株価への影響は大きいと考えておいた方がよいでしょう。

 

電力株の原発関連に関する事項は、日本人だと敏感になりますが、電力株の安定性と配当を享受しようと考えるとこのリスクを理解して株を購入するか検討し、もちろん分散投資前提で購入検討するのが吉です。

 

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