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【MRK】メルク・アンド・カンパニーの株価は上昇傾向で、配当利回り2.59%の優良製薬会社

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【MRK】メルク・アンド・カンパニーは、アメリカ合衆国ニュージャージー州に本社を置く世界的な老舗製薬会社です。その誕生は、ドイツの町薬局です。

メルクは1668年にフリードリヒ・ヤコブ・メルク氏が経営権を獲得した薬局が始まりで、その薬局はドイツの中西部に位置するダルムシュタットにありました。 

小さな薬局を数店舗持つような零細な経営がしばらく続きましたが、18世紀から規模が拡大していき、世界大戦前には、アメリカにも進出、巨大製薬会社へ発展してきました。

世界大戦後は、アメリカ政府に接収され、メルクアンドカンパニーとドイツのメルク社に分離しています。このため経営的には、現在も、別会社になっています。

アメリカと、ドイツのメルクを区別するために、米国メルク、ドイツメルクと言われます。 

【MRK】メルク・アンド・カンパニーの売上高は世界何位?

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(出典:https://www.proclinical.com/blogs/2019-3/the-top-10-pharmaceutical-companies-in-the-world-2019

2019年の米国メルクの売上高は、37.3B$で業界5位です。

【MRK】メルク・アンド・カンパニーはどんな事業をしている?

米国メルクは、処方薬、循環器、肺炎、ワクチン、 生物学的治療動物用健康商品、コンシューマーケア製品など、多岐にヘルスケア・ソリューションを展開しています。

事業分野は製薬とアニマルヘルスの2つに分かれますが、売上高の9割は医薬品部門です。その他コンシューマーケアがにも強みが有ります。

【MRK】メルク・アンド・カンパニーの基本情報

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(出典:dividend.comのホームページ)

ティッカー:MRK
本社:アメリカ合衆国ニュージャージー州
配当利回り:2.59%
1株配当:年間2.2ドル
連続増配年:7年

連続増配年7年です。配当利回りは、2.59%

【MRK】メルク・アンド・カンパニーの権利落ち日と配当支払日

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 【MRK】メルク・アンド・カンパニーの過去の 配当落ち日は、上表2列目になります。配当落ち月は、3月,6月,9月,12月で、配当支払い月は1月,4月,7月,10月の年4回です。

【MRC】メルク・アンド・カンパニーのチャート

10年間の株価チャート(月足)

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(出典:SBI証券) 

10年チャート見ると、年単位で押し目がるとともに、右肩上がりを続けているが分かります。過去10年間は、高配当、連続増配銘柄、キャピタルゲインも狙える銘柄と言える状況でした。

5年間の株価チャート(週足)

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(出典:SBI証券)

5年チャートでRSIを見ると、RSIが30付近で反発することが多く、僕が購入検討するのであれば、もう少しRSIが下がったところまで待ちたいというのが正直なところです。 

これ以下のデータは、出典についての記載がない場合、MorningStar社のホームページより取得し、僕がグラフ化したものです。最新情報はMorningStar社のホームページを参照ください。

【MRK】メルク・アンド・カンパニーの一株利益と一株配当

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2009年のEPSの伸びは、2009年11月に米シェリング・プラウを買収した効果です。

また、2014年の純利益・EPSが急激に伸びているのは、数十億ドルの事業売却益を計上した一時的な伸びです。

【MRK】メルク・アンド・カンパニーの1株配当と増配率

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DPS(一株当たり配当)は、2011年より上げに転じ、増配率は多くないですが、2%ほどで推移しています。2018年は、5%ほどの増配率になっています。今後が楽しみです。

連続増配は続けていますが、増配率が高いわけではありません。どちらかと言うと、安定した経営と、キャピタルゲインで利益を得る銘柄になっています。

【MRK】メルク・アンド・カンパニーの一株配当と配当性向

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【MRK】の配当性向は100%を超えることが、結構な頻度であることが特徴です。

これをどう考えるかですが、1つの見方では、株主還元に積極的である。もう一つの見方は無理して配当を出すのは経営を圧迫しないか?ということになります。

株価については、右肩上がりを続けているのですが、ひとたび増配が止まったらと考えると注意が必要だと考えます。

ただし、リーマンショック時も減配せずに、配当を維持したということで、配当に対する積極姿勢が分かります。ディフェンシブ銘柄といえます。

【MRK】メルク・アンド・カンパニーのEPSとBPS

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【MRK】メルク・アンド・カンパニーの売上と利益推移

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2010年の売上高が急激に伸びていますが、これは、2009年11月に米シェリング・プラウを買収した効果です。

メルクも、製薬業界の成長モデルの、買収で生き残っていく戦略です。この買収でファイザーに次ぐ売り上げ2位の地位となりましたが、約10年後の今は、5位ですから、製薬業界の厳しい買収競争が見えます。

2014年の純利益・EPSが急激に伸びているのは、数十億ドルの事業売却益を計上した一時的な伸びです。

【MRK】メルク・アンド・カンパニーのキャッシュフロー

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営業キャッシュフローは、右肩上がりと言うわけではなく、凸凹しています。それでもフリーキャッシュフローは、創出できています。投資キャッシュフローも、比較的安定していてます。

【MRK】メルク・アンド・カンパニー まとめ

疫チェックポイント阻害によるがん治療薬の『キートルーダ』というブロックバスター薬を持っているので、経営は比較的に安定しているという見方が出来ます。

配当は、7年連続増配で、リーマンショックの時に、減配せず配当を維持したことは評価に値します。自社株買いにも積極的で、株主還元思考であることが読み取れます。

 

免疫チェックポイント阻害薬「キートルーダ」の貢献もあって売り上げは右肩上がりになっています。

免疫チェックポイント阻害薬は、健康保険適用になった「オプジーボ」の方が日本人には知っている人が多いですが、「キートルーダ」の売り上げは、オプジーボをいずれ抜かすと言われています。

2022年頃までには100億ドルをの売り上げを越えると見られていています。しばらくは好調が続きそうです。 

 

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