JPモルガン・チェースは、アメリカ合衆国ニューヨーク州に本社を置く銀行持株会社で、その創業者であるJPモルガンは、現在では歴史的人物と言っていいでしょう。
彼のエピソードとして、トーマス・エジソンと二コラ・テスラの直流、交流戦争にかかわっていたという話があります。
始めのころは、エジソンの直流が優位でしたが、最終的には二コラ・テスラの交流が勝利しました。そして現在の電力網のほとんどは交流です。
このエピソードで興味深いのがJPモルガンは、エジソンと二コラ・テスラの両方に出資していたということ。
つまり、出資者のJPモルガンには、直流、交流どちらが勝利しても負けは無かったわけです。
資本主義のルールについて考えさせられます。発明者よりも、資本家が有利だという資本主義の根幹を理解できる事例だと僕は理解しています。
JPモルガン・チェース(JPM)は、JPモルガンとチェースが2000年に合併してできた世界最大の金融機関です。
米国の銀行の時価総額では、
1位:JPモルガン
2位:バンクオブアメリカ
3位:ウェルズ・ファーゴ
の順番になっています。基本的には銀行業は、財務状態が安定するので、大きな方が有利です。今日は、【JPM】JPモルガン・チェースの銘柄分析をしていきます。
- 【JPM】JPモルガンチェースはどんな事業をしている会社か?
- 【JPM】JPモルガンチェースの基本情報
- 【JPM】JPモルガンチェースの権利落ち日と配当支払日
- 【JPM】JPモルガンチェースのチャート
- 【JPM】JPモルガンチェースの一株利益と一株配当
- 【JPM】JPモルガンチェースの一株利益と純資産
- 【JPM】JPモルガンチェースの一株配当と配当性向
- 【JPM】JPモルガンチェースのEPSとBPS
- 【JPM】JPモルガンチェースの売上と利益推移
- 【JPM】JPモルガンチェースのキャッシュフロー
- 【JPM】JPモルガンチェース まとめ
【JPM】JPモルガンチェースはどんな事業をしている会社か?
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー (JPMorgan Chase & Co.)は、国際的な金融サービス、リテール銀行業務にを行っています。
企業、機関、個人を対象にサービスを提供していて、事業内容としては、投資銀行業務、トレジャリー サービス、証券サービス、資産管理、プライベートバンキング、カード会員サービス、商業銀行業務、住宅金融などを行っています。
【JPM】JPモルガンチェースの基本情報
(出典:dividend.comのホームページ)
ティッカー:JPM
本社:アメリカ合衆国 ニューヨーク州ニューヨーク
配当利回り:2.89%
1株配当:年間3.2ドル
配当性向:34.9%
連続増配年:8年
連続増配年8年です。配当利回りは、2.89%。配当性向についても、34.9%と余裕があります。
【JPM】JPモルガンチェースの権利落ち日と配当支払日
【JPM】JPモルガンの過去の 配当落ち日は、上表2列目になります。配当落ち月は、1月,4月,7月,10月で、配当支払い月は1月,4月,7月,10月の年4回(現地ベース)です。
権利落ち月と、現地ベースですが、配当支払月が同じで月です。銀行業なので支払いが早いのでしょうか?
日本のSBIなどの証券会社は、次月に入金されることになりそうです。
【JPM】JPモルガンチェースのチャート
10年間の株価チャート(月足)
(出典:SBI証券)
2012年から株価は上昇しています。リーマンショックの落ち込みから株価は6倍まで上昇しています。
5年間の株価チャート(週足)
(出典:SBI証券)
5年チャートを見るとわかりやすいですが、2018年の年末にかけて大きく株価が値下がりして300$付近の株価をつけて2019年から株価は大きく上がっていました。そして現在は墜落事故の状況の様子見で株価が停滞しています。
これ以下のデータは、出典についての記載がない場合、MorningStar社のホームページより取得し、僕がグラフ化したものです。最新情報はMorningStar社のホームページを参照ください。
【JPM】JPモルガンチェースの一株利益と一株配当
【JPM】JPモルガンチェースの一株利益と純資産
DPS(一株当たり配当)は、2011年から大きく上がり続けています。増配率は10~20%以上を維持していて、それにともない株価も上がっています。
株価は、増配と共に成長して行っています。
【JPM】JPモルガンチェースの一株配当と配当性向
銀行株は特にですが、リーマンショックの影響を確認したくなりますが、JPモルガンはリーマンショック時も減配したものの無配にはなりませんでした。この点は他の銀行よりも評価できます。
【JPM】JPモルガンチェースのEPSとBPS
BPS,EPSともにリーマンショック後から確実に成長してきました。
【JPM】JPモルガンチェースの売上と利益推移
過去10年の売り上げ推移を見ると、大きな上昇はありませんでしたが、2018年売り上げが大きく伸びています。純利益を見ると過去10年、ほぼ右肩上がりの成長を続けていて、効率的な経営ができていることがうかがえます。
【JPM】JPモルガンチェースのキャッシュフロー
【JPM】JPモルガンチェース まとめ
【JPM】JPモルガン・チェースは、金融株ですから景気敏感株になります。配当性向は、34.9%とまだまだ余裕があり、今後も増配と共に株価の上昇が続くという見方もできるかもしれません。
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