【GIS】ゼネラル・ミルズ (General Mills, Inc.) は、アメリカの食品メーカーで、箱に入っているような手軽な食品を中心に 世界で製造・販売しています。1866年に製粉工場を起源とするディフェンシブ銘柄です。
アメリカの食事は、レンジでチンするとか、お湯で温めるとか手軽な食品が一般的で、シリアルなどの食品を作っている会社です。
1928年の上場後、無配当になったことはなく、現在の配当利回りは4.16%となっています。永続する企業が最も利益をもたらすとシーゲル博士が語っているとおり創業当時からの成長は目を見張るものがあります。
最近は株価は値下がり傾向ですが、僕自身は長期投資を選好する投資家にとってチャンスだと考えています。では【GISの銘柄分析】をしていきましょう。
- 【GIS】ゼネラル・ミルズはどんな事業をしている会社か?
- 【GIS】ゼネラル・ミルズの基本情報
- 【GIS】ゼネラル・ミルズの権利落ち日と配当支払日
- 【GIS】ゼネラル・ミルズのチャート
- 【GIS】ゼネラル・ミルズの一株利益と一株配当
- 【GIS】ゼネラル・ミルズの一株配当と増配率
- 【GIS】ゼネラル・ミルズの一株配当と配当性向
- 【GIS】ゼネラル・ミルズのEPSとBPS
- 【GIS】ゼネラル・ミルズの売上と利益推移
- 【GIS】ゼネラル・ミルズのキャッシュフロー
- 【GIS】ゼネラル・ミルズ まとめ
【GIS】ゼネラル・ミルズはどんな事業をしている会社か?
【GIS】ゼネラル・ミルズの製品で日本人に最もなじみ深いのが「ハーゲンダッツ」だと思います。僕はバニラ味が好きなのですが、ハーゲンダッツが【GIS】の製品だと知らないで食べていた人は多いでしょう。
こういった知らず知らずに浸透している製品を持っている企業が強いことは、ご存じのとおりです。その他、だれもが指にはめて遊んだことがあるとんがりコーンなども【GIS】のブランドです。
事業は世界120か国以上に及び、世界的な企業です。
【GIS】ゼネラル・ミルズの基本情報
(出展:dividend.com)
ティッカー:GIS
本社:アメリカ合衆国 ジョージア州 アトランタ
配当利回り:4.16%
1株配当:年間1.96ドル
配当性向:63.8%
連続増配年:15年
連続増配年15年です。配当利回りは、4.16%。配当性向についても、63.8%とまだ余裕があります。最近は、株価が下落傾向で、配当利回りは増加中です。
【GIS】ゼネラル・ミルズの権利落ち日と配当支払日
【GIS】ゼネラル・ミルズの過去の 配当落ち日は、上表2列目になります。配当落ち月は、1月,4月,7月,10月で、配当支払い月は2月,5月,8月,11月の年4回です。
【GIS】ゼネラル・ミルズのチャート
10年間の株価チャート(月足)
2016年半ばまで株価は安定的に上昇してきましたが、そこからは大きく下落しています。2015年ぐらいから売上が下がってきており、これが株価に反映されている状況です。
GISの経営陣は売り上げ減少の原因は、消費者志向の変化ととらえていて、健康に良い自然食品の開発に取り組んでいます。
RSIは、過去70%付近は推移してきましたが、下落により売られすぎ水準の30%以下になっていました。36度付近が直近の底値です。
5年間の株価チャート(週足)
【GIS】ゼネラル・ミルズの一株利益と一株配当
GISの一株当たり利益EPSは2015年に大きく下がったもの全体としては成長傾向です。
【GIS】ゼネラル・ミルズの一株配当と増配率
DPS(一株当たり配当)は毎年漸増していますが、増配率は徐々に下がってきている印象です。ですが、毎年綺麗に配当を伸ばしていて、企業の姿勢としては、増配を続けようとしていることがわかります。
【GIS】ゼネラル・ミルズの一株配当と配当性向
配当は年々右肩上がり、美しいグラフを描いています。注目は、配当性向が低く、まだまだ増配余裕があることです。
【GIS】ゼネラル・ミルズのEPSとBPS
2016年と2017年は悪くなく、2014年の過去10年最高レベルに近い数字、2.77ドルを記録しています。毎年のように自社株買いは実施しており、、この10年で1割以上減らしています。
【GIS】ゼネラル・ミルズの売上と利益推移
売上高は2012年~2014年までは高い水準でしたが、2015年から下がってきています。純利益は、2018年に過去10年で最も高い水準になってきています。この変化には注目です。
営業利益率は15%以上を維持していて、構造的に高利益な体制を維持できているようです。売上の減少は、消費者の嗜好の変化で、今後は、健康を考えた製品を増やしていくということなので、これが上手く行くかが今後の業績に影響してきます。
【GIS】ゼネラル・ミルズのキャッシュフロー
営業キャッシュフローに凸凹がありますが、フリーキャッシュフローをしっかりと創出できていて、非常にすばらしいキャッシュフローをしています。投資キャッシュフローも毎年同じような額が使われています。
GISのやっている事業が、投資キャッシュフローを管理しやすいということが想像できますが、ある意味お金の使い方が保守的との見方もできます。
伸びる事業に積極投資という姿は見えにくいですね。
【GIS】ゼネラル・ミルズ まとめ
【GIS】は一般消費財銘柄で、ディフェンシブ銘柄です。配当利回りも4.16%と高く、長期投資に最適な銘柄と言えます。過去無配になったことは無く、シーゲル銘柄でもあります。
長期借入金はこの5年で25億ドルほど増えており、自己資本比率は下落傾向です。財務的には悪化しています。それでも長期的に考えると、世界の人口は増えていく一方ですから、【GIS】のような銘柄は、倒産するようなことは僕は無いと思います。
同業他社との競争は厳しいものがありますが、原材料を購入し、付加価値を付け最終製品を製造し、消費者に届けるという。自ら値決めができる事業は強いと思います。
自動車部品会社であれば、納入先に買いたたかれたり、他社に切り替えられたりする可能性がありますが、最終製品を作っている会社は総じて強い経営ができるものです。
僕は食品事業の銘柄を保有していないのでGISは候補の一つとしています。KOよりも配当が高いのが魅力的です。
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