これまで日本株だけやってきた人は特にそうだが、米国株投資を始めると日本株と米国株の格の違いを感じることがある。
米国株の変動に従属的な日々の値動きについてもそうですが、米国株には、自社株買いに積極的であったり、5%以上の配当利回りの銘柄もゴロゴロある。
どうして早く米国株投資を始めなかったのかとさえ思うほどだ。
ところで、沢山の株式指標がある中でも、長期投資目線で見ると、増配を続ける銘柄に注目したくなる。
それは長年保有していれば勝手に配当が増えて行くからなのだが、配当が増えると株価も上がる傾向になるので、扱いやすい。
そもそも配当王、配当貴族は、減配し難い銘柄ですが、増配を続けているかだけモニターしていけばいいので、売り時も分かりやすい。
配当王は、50年以上、配当貴族は25年以上増配を続けている銘柄で、日本株には配当王は存在しません。
それだけ50年間増配を続けるのは難しいのです。今日は、そんな偉業を達成した米国株の配当王銘柄を紹介します。
配当王とは、米国株(アメリカ株)の連続50年以上の増配銘柄
半世紀にもわたり配当金を増やし続けてきた「配当王」
この間、日本のバブル崩壊や、リーマンショック、イランイラク戦争、911テロなど沢山の経済危機があった。
その間も増配を続けてきた、配当王の強さは説明するまでもありません。
配当王一覧 【2018年】
2018年度版の配当王一覧24銘柄です。並びは、連続増配年順です。
連続増配年が50年を越えているので、皆同じレベルの優良株と見て良いのですが、配当王の中でも過去のパフォーマンスは大きく異なります。
10年増配率を見ると、LOWロウズが22.92%と1番高くなっています。
現在の、配当利回りが一番高いのは、KOコカコーラで、3.37%です。バフェット銘柄として知られる優良銘柄です。
配当利回りのリンク先は、dividend.comです。最新の情報を確認したい方用です。
ティッ カー |
会社名 |
連続 |
10年 |
配当 |
配当性向 |
AWR | アメリカン・ステイツ・ウォーター | 63 | 6.99% | 1.77% | 58.0% |
NWN | ノースウェスト・ナチュラル・ガス | 62 | 3.02% | 2.69% | 85.1% |
DOV | ドーバー | 62 | 11.24% | 2.33% | 39.1% |
PG | プロクター・アンド・ギャンブル | 61 | 8.24% | 3.29% | 68.3% |
GPC | ジェニュイン・パーツ | 61 | 6.92% | 2.84% | 51.1% |
EMR | エマソン・エレクトリック | 61 | 7.43% | 2.68% | 61.0% |
MMM | スリーエム | 59 | 9.21% | 2.72% | 52.2% |
VVC | ベクトレン | 58 | 2.79% | 2.51% | 62.9% |
CINF | シンシナティ・ファイナンシャル | 57 | 3.79% | 2.78% | 71.9% |
KO | コカ・コーラ | 55 | 8.49% | 3.37% | 74.6% |
JNJ | ジョンソン・エンド・ジョンソン | 55 | 8.03% | 2.59% | 44.3% |
LOW | ロウズ | 55 | 22.92% | 1.93% | 35.3% |
LANC | ランカスター・コロニー | 55 | 6.92% | 1.56% | 54.5% |
CL | コルゲート・パルモリーブ | 54 | 9.51% | 2.60% | 53.2% |
ITW | イリノイ・ツール・ワークス | 54 | 11.1% | 3.15% | 40.1% |
HRL | ホーメル・フーズ | 52 | 15.27% | 1.80% | 42.6% |
TR | トーツィー・ロール・インダストリーズ | 52 | 4.38% | 1.20% | NA |
TGT | ターゲット | 50 | 18.09% | 3.12% | 47.0% |
FRT | フェデラル・リアルティ... | 50 | 5.43% | 3.32% | 64.7% |
ABM | ABMインダストリーズ. | 50 | 4.14% | 2.20% | 36.3% |
CWT | カリフォルニア・ウォーター・サービス | 50 | 1.84% | 1.77% | 54.7% |
SJW | SJWグループ | 50 | 3.65% | 1.87% | 47.1% |
SWK | スタンレー・ブラック・アンド・デッカー | 50 | 6.71% | 2.24% | 29.9% |
SCL | ステファン | 50 | 6.91% | 1.09% | 18.4% |
我々長期投資家には、定期的に配当と言う名の不労所得をもたらしてくれる利回りに注目しないといけないのはもちろんですが
これからも増配を続けられるかが最も重要なのではないでしょうか?配当王についてはなおさらです。
配当王銘柄の配当性向は、まだまだ余裕があるので減配はし難いでしょう。安心して投資できます。
配当王の中で私が購入したい3銘柄
配当王は、長い目で見れば、ほったらかし投資に向いている。増配を続ける限り保有すると言う戦略もある。
そんな目線で私が買いたいと思う配当王を3つ紹介する。
株を持つなら、業績が良く、配当が高く、自社株買いをしてる企業を選ぶのは当たり前、私が欲しい銘柄は次の3つです。
【KO】コカコーラ
世界的企業のコカコーラは、絶対に倒産しない企業の一つと考えてもいいはずです。配当利回りも3.37%台と高く、インカムゲインもしっかりと得ることが出来ます。
【JNJ】ジョンソンアンドジョンソン
【JNJ】ジョンソン・エンド・ジョンソンは、アメリカ合衆国ニュージャージー州ニューブランズウィックに本社を置く、製薬、医療機器、その他のヘルスケア関連製品を取り扱う多国籍企業です。
我が家を捜してみると、子供のシャンプーがJNJ製であったりして、気付かないうちにすでにお世話になっていました。生活には欠かせない製品を販売している企業です。
増配率も、5%以上と高水準で優良株です。
【PG】プロクター・アンド・ギャンブル
一般消費財セクターは、ディフェンシブ銘柄です。増配率は年々下がってきていますが、配当性向は、約70%とまだ余裕があります。
まとめ
配当王は連続増配50年以上の銘柄で、優良株ばかりです。ほったらかし投資に向いています。
中でも、現在の配当利回りが高い銘柄を複利運用していけば、大きな利益をもたらしてくれるはずです。
個別株を買う予定なら、配当王の中から選択し、「ほったらかしておく」という方法もストレスフリーな投資にはうってつけです。
関連記事
連続増配25年以上の、配当貴族一覧です。
バフェット銘柄一覧です。
1957年~2012年までの運用成績ランキングトップ20のシーゲル銘柄一覧です。