【CSCO】シスコ・システムズは、世界最大のコンピュータネットワーク機器開発会社で、1984年にレン・ボサック氏によって創業され、現在は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンノゼに本社を置いています。
僕は、はじめCSCOをコストコと勘違いしていたのですが、全く関係ありませんでした(笑)。社名は、Cisco Systemsです。
では、業績好調、配当好調のCSCOの銘柄分析をしていきます。
- 【CSCO】シスコシステムズはどんな事業をしている会社か?
- 【CSCO】シスコシステムズの基本情報
- 【CSCO】シスコシステムズの権利落ち日と配当支払日
- 【CSCO】シスコシステムズのチャート
- 【CSCO】シスコシステムズの一株利益と一株配当
- 【CSCO】シスコシステムズの一株配当と増配率
- 【CSCO】シスコシステムズの一株配当と配当性向
- 【CSCO】シスコシステムズのEPSとBPS
- 【CSCO】シスコシステムズの売上と利益推移
- 【CSCO】シスコシステムズのキャッシュフロー
- 【CSCO】シスコシステムズ まとめ
【CSCO】シスコシステムズはどんな事業をしている会社か?
シスコ・システムズ(Cisco Systems)は、データネットワーク製品メーカー。
通信、IT 業向けのインターネット・プロトコル(IP)を基盤としたネットワークやその他の製品を設計・製造・販売をしていて、建物内、グローバルな地域間におけるデータ、音声、映像の送受信に関する製品を提供しています。
また、これら製品とその運営に関連するサービスも手掛けていて、シスコ製品の IT プロフェッショナル認定制度と教育を提供しています。このような自社製品の囲い込みはサービス提供事業などにも好影響を与えています。
CSCOの創業は、レン・ボサック氏がスタンフォード大学でコンピュータに関する修士号を取得し、大学の情報技術部で働きながら、現在のルータに繋がる製品を開発します。
大学内で構内ネットに使用されていたBlue Cubeを真似たものと言われていて、ソフトウエアも大学内で開発されたものをレン・ボサック氏が自宅ガレージで改造したものでした。
「学ぶ」は「真似る」と言いますが、CSCOが今のような大企業になっていることを考えるとアメリカンドリームを感じます。
ところで「イノベーション」という単語は、日本語訳では、革命、技術革新などと訳されていますが、米国では、寄せ集めたり、引いたりして、新しいものを創造するという意味合いで使われます。
レン・ボサック氏は寄せ集めて、製品化することでイノベーションを起こしたわけです。
【CSCO】シスコシステムズの基本情報
(出典:dividend.comのホームページ)
ティッカー:CSCO
本社:アメリカ合衆国カリフォルニア州サンノゼ
配当利回り:2.5%
1株配当:年間1.4ドル
配当性向:52.4%
連続増配年:8年
連続増配年8年です。配当利回りは、2.50%。配当性向についても、52.4%とまだ余裕があります。
【CSCO】シスコシステムズの権利落ち日と配当支払日
【CSCO】シスコ・システムズの過去の 配当落ち日は、上表2列目になります。配当落ち月は、1月,4月,7月,10月で、配当支払い月は1月,4月,7月,10月の年4回です。
配当落ち日と、配当支払日が近いことはうれしいですね。
【CSCO】シスコシステムズのチャート
10年間の株価チャート(月足)
(出典:SBI証券)
【CSCO】シスコ・システムズの株価チャートを見ると、好業績と、配当により株価は右肩上がりになっています。実は、配当を始めたのは、2011年の3月からです。その後も順調に増配を続けていて、株価も成長してきているとう状況です。
上記10年チャートは、企業が配当を出し始めると株価はどのように成長性て行くのか?という参考になります。
一般的に、業績が良くなければ配当を支払うことが出来ないわけで、配当は企業の健全性を示すバロメータとも言えます。
5年間の株価チャート(週足)
(出典:SBI証券)
5年チャートを見ると、2016年頃発生したチャイナショックの影響は多少受けていそうです。その後の株価は右肩上がりです。
これ以下のデータは、出典についての記載がない場合、MorningStar社のホームページより取得し、僕がグラフ化したものです。最新情報はMorningStar社のホームページを参照ください。
【CSCO】シスコシステムズの一株利益と一株配当
【CSCO】シスコシステムズの一株配当と増配率
DPS(一株当たり配当)は、2011年から開始していて、現在でも10%の増配率を維持しています。僕も購入検討銘柄の1つとしてモニターしていこうと思います。
【CSCO】シスコシステムズの一株配当と配当性向
シスコシステムズ【CSCO】の配当と配当性向です。
2011年から配当をはじめましたが、増配スピードはピカイチです。にもかかわらず配当性向は50%弱を維持してきました。
他銘柄と比べても増配率が大きく魅力的です。
【CSCO】シスコシステムズのEPSとBPS
EPS BPSともに順調に成長しています。
【CSCO】シスコシステムズの売上と利益推移
売上高は、2013年まで大きく成長していましたが、過去5年は横ばい状態です。それにも関わらず営業利益率は25%前後と高い営業利益率を維持しています。
営業利益、純利益についても過去5年安定して伸びています。過去のIT業界のような爆発的な成長は無くなりましたが毎年300億$弱の伸びは驚異的です。
【CSCO】シスコシステムズのキャッシュフロー
こんな美しいキャッシュフローを見たことが有りますか?投資キャッシュフローが少ないのは、通信機器メーカーでありながら、自分では通信機器を保有していなく、顧客が通信機器のメンテナンス費用を払ってくれる立場にいるためです。
僕は、IT機器企業がこのようなキャッシュフローになっているとは知りませんでした。毎年、営業キャッシュフローとほぼ同額のフリーキャッシュフローの創出されています。
【CSCO】シスコシステムズ まとめ
【CSCO】は、世界トップの通信機器メーカーです。最近の株価の好調を見て本記事を書きましたが、僕が思っていたよりも素晴らしい財務状態であることが確認できました。
株価好調のため配当利回りは、2.5%と低く見えてしまいますが、過去8年の増配率は高レベルを維持しています。配当性向も50%前後とまだまだ余裕があり、この増配率の維持は、今後数年は期待できるのではないか?と思います。
米国株投資家がいつも考えることとして、現在高配当株を買うか、株価成長途中の企業を買うか?という問題があります。
キャッシュフローを見ると、設備投資額が非常に小さく、これはCSCOの特徴であり、安定性の源だと思います。
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