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【AZN】アストラゼネカの配当利回りの見方は注意が必要?サイトによって差があるよ

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【AZN】アストラゼネカは、イギリス・ケンブリッジに本社を置く製薬企業で、スウェーデンに本拠を置く北欧最大の医薬品メーカーであったアストラ社と、イギリスの大手化学会社ICIから医薬品部門が分離したゼネカが1999年に合併して誕生しました。

製薬企業は、合併を繰り返し成長していくのが常識となっていて、アストラゼネカも同様な企業方針のようです。

今は、作りやすくて市場が広い薬は開発され終わったといわれていて、新薬の開発には莫大な費用がかかるそうです。だったら、開発した薬の特許で稼げているうちに、合併して成長していった方が早いという思考ですね。

 

現在の株価は40.5$で、配当利回りは3.44%です。この記事では、【AZN】アストラゼネカの権利落ち日、一株利益EPS、一株配当DPS、増配率、配当性向、一株純資産BPS、売上と利益、キャッシュフローの状況が分かります。

では

【AZN】アストラゼネカはどんな事業をしている会社か? 

【AZN】アストラゼネカの主要製品は、癌、糖尿病、高血圧、狭心症、気管支炎、片頭痛薬など多岐にわたります。

2017年の売上は19,782(USD in min)で,世界的な製薬企業の中で第11位に位置します。

【AZN】アストラゼネカの基本情報

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(出典:dividend.comのホームページ)

ティッカー:AZN
本社:イギリス グリニッチ
配当利回り:3.44%
1株配当:年間1.86ドル
配当性向:110.7%
連続増配年:-年

連続増配年0年です。年間配当利回りは、3.44%。配当性向についても、110.7%とタコ足配当の状態です。

dividiend.comで表示されている配当利回りは4.57%と表示されていますが、dividend.comの配当利回りは直近の配当で計算しているので、年間配当が見かけ高見えています。ここは気を付けてください!!間違って高配当だと思って買うと痛い目にあいます。

【AZN】アストラゼネカの権利落ち日と配当支払日

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 【AZN】アストラゼネカの過去の 配当落ち日は、上表2列目になります。配当落ち月は、2月,8月で、配当支払い月は3月,9月の年2回です。

先ほど注意喚起した、dividend.comの配当計算の方法ですが、直近の配当は2月配当で1株0.93$でした。dividend.comは0.93$×2=1.86$と年間配当を計算しているようです。配当利回りは、現在の株価40.7$で割って計算しています。1.86$/40.7$=4.57%です。

将来の配当は分からないから、直近の配当を使って計算しているのかもしれませんが、これだと期配当に差がある企業の予想年間配当利回りは正確ではありませんよね。

実際の年間配当は0.93+0.44=1.37$です。だから正しい年間配当利回りは1.37$/40.7$=3.37%ほどになります(税引前)。

実際銘柄を購入してあとて気が付くと悲しいので、自分で過去の年間配当を参考に配当利回りを計算することをお勧めします。dividend.com掲載の配当利回り値は要注意です。

【AZN】アストラゼネカのチャート

10年間の株価チャート(月足)

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(出典:SBI証券)

2014年に株価40$付近まで上がっていましたが、2017年まで下落。2017年からは右肩上がりで、2014年の高値を2019年の年初に超えています。RSIからしますと70に近いので、現在は割高傾向と認識していた方が良さそうです。 

5年間の株価チャート(週足)

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(出典:SBI証券)

2017年からら株価の上下はありますが、全体的には右肩上がり2019年の3月に株価は43$を超えました。

 

これ以下のデータは、出典についての記載がない場合、MorningStar社のホームページより取得し、僕がグラフ化したものです。最新情報はMorningStar社のホームページを参照ください。

【AZN】アストラゼネカの一株利益と一株配当

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【AZN】アストラゼネカの1株配当と増配率

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1株配当は、2013年に減配になって以降、増配はストップして年間配当1.4$が続いています。この時点で僕個人的には【AZN】アストラゼネカは購入検討銘柄から除外すると言わざる負えませんが、なえずに見ていきます。

このグラフのデータはモーニングスターのホームページから取得しているのですが、モーニングスター掲載の2018年の年間配当額は2018年1.4$でした。サイトによって微妙に数値が異なる認識はもっておいて方がよさそうです。

【AZN】アストラゼネカの一株配当と配当性向

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 2013年から年間配当は1.4$に据え置かれています。しかも配当性向が2014年から100%を超えています。いずれ減配する危険性をはらんでいますね。後で出てきますが、キャッシュフローについても悪いと予想されます。

【AZN】アストラゼネカのEPSとBPS

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2013年からBPSが下がり始めています。EPSについても2013年に大きく下がりました。

【AZN】アストラゼネカの売上と利益推移

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営業利益率は20%台付近で維持していますが、2013値から売り上げが横ばいです。薬の特許切れの影響が大きく影を落としています。

【AZN】アストラゼネカのキャッシュフロー

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やはり、AZNへの投資は僕はしないと即決するキャッシュフローでした。営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフローが右方下がりです。

10年でフリーキャッシュフローの創出能力は7分の1になってしまいました。ただ、製薬メーカーは薬の値決めができるので、フリーキャッシュフローをプラスで確保できているのは評価できます。

【AZN】アストラゼネカ まとめ

アストラゼネカは売上高世界11の製薬企業です。これまで見てきた通り、僕の見方としては、配当で株価が支えられているようにしかみえず減配となった時の株価下落を考えると投資の検討対象にはなりませんでした。

今後ブロックバスターと呼ばれるような、新薬が開発されれは、大きく業績が回復するのでしょうが、新薬開発は非常に難しいので見守るしかありません。

 

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