生活のために働いて給料を得るだけが人生じゃないって言うけれど、家族のために働かないといけないし、特に人生の目標というものも見当たらない。
こんな人は、できるだけ早くリタイヤ生活を送ることを目標にしてみてはどうか?
みなさんは、働くことが好きですか?
僕は、働くことは好きですが、会社のために働くことは嫌いです!!
自分の努力を収入アップに直結させたい。自分のために働くことが好きなのです。
ネットや雑誌では、生涯現役とか、年金70歳開始案とか、「働き続けることが幸せ」と揺動する記事を良く見まかけます。
自分は、何歳まで働くのか?健康は大丈夫か?リタイヤまでにいくら貯蓄しておけばいいのか?など予想できないことや、分からないことも多く、自分が生涯お金に困らない人生を歩めるのか?という不安を皆さんもお持ちと思います。
この記事では、米国の早期リタイヤを目標としている方々に浸透している4%ルールについて解説していきます。
あなたが、いつまで働くのか、金銭的な不安をとりあえず払拭できる境界線はどこなのか?資産構築の目標設定のための参考にこの記事を使って頂ければ幸いです。
- 働く理由を明確にする
- 貯金がいくらあればセミリタイヤできるのか?
- 4%ルール
- 年間支出額の25倍がセミリタイヤ額になる理由
- 税引後年率4%での運用は可能か?
- 4%ルールの注意点
- どうやって生活費の25倍の資産を貯めるか?
- 生活費の25倍をどうやって知るか?
- まとめ
働く理由を明確にする
僕は、年老いてから、健康のために働き続けるということは否定するつもりはないのですが、老後の生活費を確保するために働かざる負えないから働くのであれば、それは不幸としか言いようがないと思います。
趣味で働くことと、生きるために働くことは、同じ「働く」でも状況は全く異なります。年を取って、体力がなくなってきているのに、仕事に毎日出なければならない人生って考えただけでも怖くなりませんか?
実際、こんな老後をを歩まざる負えない人も沢山います。体調が悪くても、リストラの恐怖から、無理して仕事に出る人。給料が安くても、高齢により次の仕事が無ければ、収入アップの要求もできません。
考えてみると、老後だけではなく、僕たち現役のサラリーマンでさえも、毎日の生活費を稼ぐ、つまり生きるために働いている状況で、会社が倒産したり、リストラに合えば路頭に迷うことになるのは変わりません。
いまサラリーマン給与だけでは貯蓄の余裕もなく、将来の不安は増すばかりです。サラリーマン収入だけで生きるのはリスクがあることに気付かなければ、かなりの確率で、人生のどこかで経済的に困窮してしまうと思っておいた方がいいのです。
ところで、僕たちはいったい何のために働いているのでしょうか?今一度働く理由を明確にする必要があると思います。
経済的に豊かで、自由で幸福な人生を手に入れるために働く
これが、多くの方が望む人生で、働く理由だと思います。
この目標を実現するには、毎日の生活を成り立たせるための給料しか貰えない状況では達成することができません。だから働く理由をもっと具体的な目標に置き換えて、
「出来るだけ早期に、セミリタイヤを選択できるだけの資産を構築すること。」
だと結論づけました。
セミリタイヤできる資産を構築できれば、働く選択権を持つことが出来ます。サラリーマンを続けるかどうかは、自分のやりたいことや、保有したい資産額によって自分自身で決められる状況を作るのです。
何かを達成するためには目標設定からしなければなりません。 ここからはセミリタイヤに必要な資産額について見ていきます。
貯金がいくらあればセミリタイヤできるのか?
よく雑誌やネットで見かけるのは、セミリタイヤに必要な資産は、最低1億円とか、5,000万円でリタイヤしたとか色々な記事を見ます。
年間100万円でストイックに生活できれば貯蓄5,000万円でも50年生きられるわけですが、こんな生活を日本で続けるのはほとんど不可能でしょう。現実を見なければ!!
そもそも、個々人のスペックは違っていて、独身、DINKS、子供有り無しで必要なセミリタイヤ資金は大きく異なります。いくらあればセミリタイヤできるとは、簡単には言えないというのが答えで、その額は人によって異なります。
では資産構築の目標設定をどうすればいいいのか?ということになりますが、
その疑問に一つの答えを出してくれるのが、米国でセミリタイヤを目標とする方々が実践している4%ルールという考え方です。
誰しもが、自分のセミリタイヤに必要な資産額が分かるのが4%ルールで、これを知れば、道に迷うことは無くなります。完璧な道標といえる「4%ルール」について見て行きます。
4%ルール
アメリカにも、早期リタイヤして自由な人生を得ようとしている人々が居るようで、Financial Independence and Early Retirementの頭文字から取ったF.I.R.Eという考え方があります。FIREは、解雇だ!!とい意味なので、面白いですが、
ここでのF.I.R.Eは「会社を早期に辞めて、自由にに生きる」ということで使われていているのです。セミリタイヤに必要な資金は、結論から言うと
セミリタイヤ必要資金=自分(家族)の年間支出×25
という式から導き出されます。
勘が良い人はお気づきかもしれませんが、年間支出の25倍の資産を4%で運用すれば、年間支出額になるので、その運用で得られたお金で生きていけますというのが4%ルールです。
この4%ルールを知らなかった僕も、米国株投資で手取り4%を目標に運用してきたので、初めて知ったときにこれは素晴らしい考えで、米国株投資で実現できる考え方だとドキドキしました。
逆に考えると、米国株投資は、4%の配当利回りを期待できるから、4%ルールができたとも言え、こうゆう考え方があったのか!!と目からウロコです。
年間支出額の25倍がセミリタイヤ額になる理由
もう少し年間支出額の25倍がセミリタイヤ額になる理由を分かり易く説明しようと思います。
僕は4人家族ですが、年間の生活費は350万円です。
生活費とは、食費や、被服費、家賃、車、教育費、保険などすべて合わせた生活費です。注意としては、給与所得にかかる税金、社会保険は、生活費に入っていません。
純粋に、生活のためにいくら使っているのか?の生活費です。
【セミリタイヤ必要資金】=自分(家族)の年間支出×25
でしたから、僕がセミリタイヤするのに必要な資金は
【セミリタイヤ必要資金】=350万円×25=8,750万円
になります。
ここで4%ルールを適用!!8,750万円の4%を計算します。
8,750万円×4%=350万円
僕に必要な年間生活費になりました。
つまり、年間生活費を25倍した資産額の4%が僕の生活費と同額になります。
転じて、年間生活費の25倍した資産額を4%で運用すれば、年間生活費が手に入り、永続的に資産額を減らさずに生きていくことが出来るのです。
税引後年率4%での運用は可能か?
結論から言うと、米国株投資で年率4%の運用は可能で、しかも税引後の配当利回りで4%の運用が可能なのです。
僕の保有する米国株の現在の税引後配当利回りは、3.83%ほどで、確定申告後すれば外国株に掛かる税金の10%が戻ってくるので、4%以上の配当利回りが確保できています。
ただし、このぐらいの配当を得る運用は、ある程度リスクを覚悟しなければなりません。
4%ルールの注意点
4%ルールの注意点として、投資のセオリーとして年齢が上がるにつれて、リスク資産から安全資産に保有資産を変えていくことが挙げられます。
つまり、高配当個別株から、BNDなどのETFなどの値動きが少ない代わりに配当が2%前後ぐらいの金融商品に変えていくことになることです。
年間にもらえる配当は下がります。この下がった分をどうするか?ということになりますが、僕はサラリーマンのメリットの一つである。年金でこの下がった分を補完することで解決できると考えています。
貰える年金額は、減る方向ですが0になることはありません。資産構築の状況と、貰える年金額により、自分がセミリタイヤしても問題ない状況になるまで働き続ければいいのです。
4%の税引後配当利回りで資産運用することが出来れば永久に働かなくても生活ができる。
この方法を知っただけでも、これからのあなたの行動や思考は変わるはずです。70歳まで働く人生がいいのか?いつでも会社を辞められる選択権を得ることを目標にはたらくのか?モチベーションも自然と変わるはずです。
何かを変えたいなら、自分が変わらないと始まらない。行動できないのは、自分自身がブレーキをかけるからです。
25倍の生活費をいかに貯めるか?少なくとも日本企業のサラリーマンの多くの人は、本業の給料だけでは困難です。
どうやって生活費の25倍の資産を貯めるか?
サラリーマン給与だけでは、ほとんどの人が生活費の25倍を貯めることは難しい。まあ、年間50万円で生きられれば、25倍の1250万円は貯められそうですが、こんな修行僧のような人生のために、自由になりたいわけではありません。
そもそも4人家族の僕には不可能です。
収入の柱は、やはりサラリーマン給料です。これはほとんどの人がそうでしょう。それ以外に、不労所得をどう伸ばしていくかを考えなければなりません。だから僕は、米国株投資をしています。
買って持っているだけの簡単な作業ですが、米中貿易摩擦の影響で、株価は不安低です。もう少し確実に収入を上げるには、ブログや、youtubuなどの半不労所得を得られることをやって、収入を伸ばすことを考えないといけません。
稼ぐ思考を持つと人生が変わります。開けます。会社のために働くのではなく、直接自分の収入になるような副業を始めるべきなのです。
目標は生活費の25倍の貯蓄、明確な目標があるのに、そこに向かって努力しないのは、今あなたが幸せなのか、人生について深く考えていないのかのどちらかではないでしょうか?
まずは、今の会社でサラリーマン給料だけもらっていて、自分が幸せな人生を描けるのか?リストラや、倒産は絶対にないのか考えて見てはどうでしょうか?
僕は3本の柱で収入を増やしていく誓って、行動し始めました。サラリーマンも今はやめるつもりがなく、セミリタイヤの選択権を取りに行っているのです。
不労所得は、米国株投資から始めて年間配当は約100万円達成しています。ブログも軌道に乗り、個人事業主になりました。
生活費の25倍の貯蓄を達成するには、もう考え方を変えるしかありません。サラリーマン給与を節約してたまる額ではないのです。そして、残念ですが、米国株投資の配当で貯めるには時間が書か掛かってしまいます。
そこでブログやyoutubuの半不労所得を得る方法で収入を増やすのです。
生活費の25倍をどうやって知るか?
自分の年間生活費の25倍を算出するためには、家計簿をつけるしかありません。細かい家計簿をつける必要はありませんが、家賃、食費、光熱費、被服費、保険医療費、車など毎月の支出の平均値を出す必要があります。
精度を上げるために3カ月ほどは、生活費がどれくらいかかっているか調べるのが理想です。
それには、マネーフォワードを使うと支出の管理を自動化できるのでいいかもしれません。
でも、3カ月も待ってられないという方向けに生活費の参考値を次に示したいと思います。これは厚生労働省のホームページに掲載のデータにより僕が作成したものです。
世帯人数ごとの月々の生活費を示します。
世帯人数 | 単身 (1人) |
DINKS (2人) |
3人家族 | 4人家族 | 5人家族 |
---|---|---|---|---|---|
食費 | 26,681 | 42,363 | 58,046 | 73,728 | 89,410 |
酒類 | 1,971 | 2,549 | 3,126 | 3,704 | 4,281 |
外食費 | 11,156 | 11,551 | 11,947 | 12,342 | 12,737 |
住居費 | 60,000 | 70,000 | 85,000 | 85,000 | 85,000 |
光熱水費 | 11,028 | 16,130 | 21,232 | 26,335 | 31,437 |
家具家事用品 | 5,343 | 7,850 | 10,357 | 12,864 | 15,371 |
被服、履物費 | 5,554 | 8,231 | 10,908 | 13,585 | 16,262 |
保険医療費 | 6,720 | 9,821 | 12,922 | 16,023 | 19,124 |
交通費 | 4,532 | 4,911 | 5,290 | 5,669 | 6,048 |
自動車関係費 | 7,693 | 14,206 | 20,720 | 27,233 | 33,747 |
通信費 | 6,416 | 9,787 | 13,157 | 16,528 | 19,899 |
教育費 | 12 | 5,692 | 11,372 | 17,052 | 22,732 |
教養娯楽費 | 19,230 | 23,719 | 28,208 | 32,697 | 37,186 |
こづかい(使途不明) | 63 | 4,629 | 9,194 | 13,760 | 18,326 |
交際費 | 15,292 | 18,113 | 20,935 | 23,756 | 26,577 |
仕送り金 | 2,725 | 4,187 | 5,649 | 7,111 | 8,573 |
諸雑費 | 14,327 | 18,738 | 23,149 | 27,560 | 31,971 |
合計 | 198,743 | 272,477 | 351,212 | 414,946 | 478,681 |
この表の使い方ですが、まずはあなたの世帯人数が何人なのかを確認ください。下端がそれぞれの世帯人数の毎月の生活費になっているのでこれを参考にしてください。
厚生労働省調べのデータを使用しているので、遠からずの値になっていると思います。
1人世帯:20万/月(240万/年)
2人世帯:27万/月(324万/年)
3人世帯:35万/月(420万/年)
4人世帯:42万/月(504万/年)
5人世帯:48万/月(576万/年)
この値には、住居費も含まれます。住居費は、住んでいるところで異なってくるので、自分の状況により調整してください。
上記のデータをそのまま使用するとそれぞれの世帯人数のセミリタイヤに必要な資産は次のようになります。
1人:6,000万円
2人:8,100万円
3人:1億0,500万円
4人:1億2,600万円
5人:1億4,400万円
世帯人数1人の場合が最も精度が高いと思います。子供の教育費などかからないですからね。
3,4,5人世帯は家族がいる世帯です。いずれ子供が独立すれば生活費がググッぐっと下がります。
ですから、現実的なセミリタイヤに必要な金額は、1人、もしくは2人世帯のセミリタイヤ必用貯蓄額になると思います。
こう見ると、セミリタイヤに必要な金額は人生のステージで変わってきます。ただ、いずれは1人、または夫婦2人になるでしょう。
今回の検討でいえば、単純、切り良く言えば、2人世帯の8,000万円がセミリタイヤに必要な金額と言えます。やっぱり安い金額じゃないですね…
8,000万円の4%は320万円ですから、これだけあれば夫婦で普通か普通以上の生活ができそうです。しかもある程度までサラリーマンを続けれていれば満額でなくても年金はもらえます。65歳か、70歳からイッキに余裕が出るはずです。
一生独身なら6,000万円
夫婦2人にいずれなるなら8,000万円
ネットや雑誌で良く見るセミリタイヤに必要な金額と言われる額よりも説得力があるのは確かです。ただし、あなたが必要な、年間生活費はあなただけしか分からないし、決められない。
ストイックに生涯をすごしたり、自給自足が可能なら一気に必要額は下がります。物価が安い地方や国に移住するのも一つ、加えて節約心にも火が付きます。
自分に必要なセミリタイヤ費用は家計簿をつけて算出してください。ある意味家計簿をつける最大の意味は、セミリタイヤ費用を算出するためだ!!と考えればやる気も出るはずです。
まとめ
年間生活費の25倍を貯蓄して、それを税引後利回り4%で運用して永久的に生活する。
これがセミリタイヤするための目標です。働くか働かないのかの選択権を自分の手にできる目標貯蓄額です。まずは生活費の25倍を貯める。それにはどうやればいいのかを考える。そして行動する。行動しながら考える。
【僕の感想】
僕は4%ルールでどちらかと言うと、サラリーマンを辞める選択権を得るために稼ぐことにストイックに行動しています。
まだまだ、夢実現の途中ですが、やってみて気付いたことがあります。それは行動しなきゃ問題に気付かないし、行動しながらでないと問題を解決できないという点です。
僕は平凡なサラリーマンです。米国株投資や、副業で稼ぐのは無理だと思っていました。でもやってみたら以外に簡単、稼げなかったのは、自分自身が稼ぐことにブレーキをかけていたからでした。
米国株投資は、SBI証券で口座を作って、株を買うだけ、初めて投資する方で値下がりが心配ならば、まずは、BNDなどの債券ETFを買えば2.7%の配当をもらえて、下落しても底値は知れています。10年スパンで持てば大負けはないでしょう。
ブログをやれば、誰でも月収1万円は稼げます。稼げるまで書き続ければいいだけです。まずはやってみましょう。
行動すれば人生が変わります。これが僕が3収入化を始めて1年たった感想です。
やるか、やらないかだけで人生変わるものです。
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